暑気にスルッと!出雲蕎麦&ホタル情報
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スタッフ名:榎本
レストランの榎本です。
くぬぎの森さとやまビュッフェPremiumでは現在、出雲蕎麦が好評を博しています。
この出雲蕎麦という名前で、「普通の蕎麦とは違うの?」とお考えの方もおられるかと思います。
実際のところ、出雲蕎麦はちょっとした特徴のある蕎麦なのです・・・・・・
この特徴、気づいてしまえば簡単かもしれませんが、単純に色が黒いのです。
これは何故か、という点が出雲蕎麦の特徴であり特長ともいえるのですが、その前に一般的な蕎麦粉のお話を少々。
蕎麦の実を挽いて蕎麦粉にする際、蕎麦の実は中心に近い部分から砕け、粉になっていきます。
この時、中心に一番近く、色白い粉を「一番粉」といい、これで打った蕎麦麺ももちろん色が白くなります。次に中心部に近い部分が砕けた「二番粉」、甘皮の混じることもある最外側の「三番粉」と蕎麦粉の分類が続き、順を追って色は黒く、風味は濃くなっていきます。
これらの特徴としては、おおむね
「中心部に近い粉ほど食感(特に喉ごし)が良く、色が白いが風味は淡く、外皮に近づくほど繊維質な舌触りが増え、色が黒く、風味が重厚」
といえます。
しかし今回の話題の中心たる出雲蕎麦では、蕎麦粉の選別をせず、また一般には製粉に際して除かれる蕎麦の実の外殻を除かない「玄そば」をまとめて挽き、製麺に使用するという「挽きぐるみ」という製法が根付いています。
これにより、通常の蕎麦粉(世間一般的に使われている蕎麦粉は二番・三番粉の混合である「並み粉=標準粉」であることが多いそうです)に比べて色が濃く、風味が強く、栄養価も高いわりに食感の繊維感はそこまで強くない、というちょっといい所どりのずるいような蕎麦ができるわけです。
この栄養価の高さも嬉しい部分で、有名な蕎麦ポリフェノールの「ルチン」や肝機能をサポートするビタミンBの一種「コリン」が顕著なほか、食物繊維や植物性タンパク質、塩分の排出を助けてくれるカリウムも含まれているそうで、なかなか嬉しい要素が盛り沢山です。
加えて、食後の血糖値の上昇度合いも白米や小麦麺に比してかなり低い、いわゆる「低GI」食材であり、血糖値が急激に上昇しないためにインスリンの分泌が抑えられ、満腹感が長持ちするのも嬉しいところ。
こんな健康面でも嬉しい栄養が一番含まれているのは、蕎麦の中でも皮殻に近い部分であり、それを一番美味しく取り込むのに最適なのが出雲蕎麦なのです。
また出雲蕎麦のもう一つの特徴として提供方法が挙げられます。
大別して温冷それぞれの楽しみ方が確立していますが、当レストランでは冷たい蕎麦を楽しむ「割子」のスタイルでご用意しておりますので、暑くなってきたこの時期にも、涼やかにお楽しみいただけるでしょう。
休暇村帝釈峡で涼しく栄養たっぷりな出雲蕎麦を食べて、向かう夏本番を乗り切りましょう!
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昨晩は天候に恵まれ、ホタル観賞会を開催いたしました。
およそ60匹のホタルが舞う様子を参加者の皆さまと観賞できました。