トラベルマガジン

ブログ

2023.09.06

信州の城下町散策!(後編)松本市内のグルメと観光スポット

2,144 view

スタッフ名:小田桐

画像1
松本市内のグルメと観光スポット
 お盆を過ぎると信州では夏の暑さも和らぎ、秋らしい気候になると言われていますが、今年は残暑が1か月長く続くという信州。まだまだ暑い日が続いていますが、畑のりんごが少しずつ赤色に染まり、スーパーには巨峰が500円という破格で並び、窓の外からは鈴虫の声が聞こえ、秋の訪れを感じるようになってきました。
 前回のブログでは、「信州の城下町散策(前編)」と題し、上田市の観光地やグルメについてご紹介しました。今回は同じ城つながりとして「松本市」の楽しみ方をご紹介したいと思います。

前回のブログ「信州の城下町散策!(前編)」はこちら

海はないけれど、水の都な松本市
画像1
画像2
画像3
画像4
 松本市は人口が長野市に次ぐ県内で2番目に大きな街で、街の総面積のうち80%が森林という緑に恵まれた場所にあります。県全体の約75%が森林で占められているということ、四方八方を山々に囲まれて盆地が多いことが信州の特徴です。「善光寺平」松本平」「佐久平」「伊奈平」、これらの盆地を総称して「信州四平」という名前が付けられています。また、この辺りでは昔から盆地のことを平(たいら)と言います。信州人なら誰もが歌えるという長野県の県歌「信濃の国」の歌詞にも、この4つの平が登場します。
 
松本伊那佐久善光寺
四つの平は肥沃の地
 
海こそなけれ物さわに
万ず足らわぬ事ぞなき
 
 意味は、「松本・伊那・佐久・善光寺」の4つの盆地はよく肥えた土地で、海はないけれども物産が豊かにあり、不足するものは何もない」という内容です。これを初めて聞いた時、信州人は長野県に誇りを持っている一方で海がないこと少し気にしているのかな、と思ってしまいました。
 
 実際に、ネイティヴ信州人たちの魚事情を聞いてみると「週末にカニを食べに上越へ行ってきた。」とか「上越の寿司屋さんの駐車場は、長野ナンバーの車ばかりだった。」など、信州人が魚を欲していることがよく知れます。北信・東信・中信エリアの住人は主に新潟県へ、そして南信エリアの住人は静岡県や愛知県へ魚を食べに行くことが多いそうです。
 話しが少しそれましたが(海はなくとも)松本市を訪れた時にまずその水の豊富さに驚きました。街の至る所に水が流れていたり、噴水があったり、用水路の水の透明度の高さにも驚きます。そして井戸もたくさんありました。みなさん道端でマイボトルに水を注いでいたり、ポリタンクを持参する方もいました。居酒屋さんから出てきた酔っ払った陽気なグループが、お店の前の湧き水をお猪口に入れて「かんぱーい!」と飲んでいるのを見た、とも友人が言っていました。信州に来てから、とりわけ松本市では人と水との関係性を強く感じます。
 
さっそく松本城へ。戦国と平和を象徴する特徴的な造り
 松本市の魅力といえば、都心からのアクセスのよさ。新幹線はないけれど特急に乗れば東京や名古屋にも行くことができます。そして松本には信州まつもと空港があるので、北海道や大阪や九州など遠方に出ることができます。松本市民の間では「長野県の中心は長野市ではなく松本市だ。なぜなら松本にはお城も空港もある。」という声があがるほど、歴史も古く交通の便もいい立地です。そんな松本城は現存12天守のひとつ、また国宝5城のひとつにも数えられています。
 
 北アルプスを借景に、黒壁と白壁が青空の下に映える松本城は、5重6階(外から見ると屋根が5つに重なって見えて、内部は6階の構造)の天守としては日本最古のものとなっています。特徴的な黒壁から別名烏城とも呼ばれています。一説によると、豊臣秀吉の家臣である石川数正が、黒色を好む豊臣秀吉への忠誠心を示すために黒壁の天守を築いたそうです。城内を見学することはできますが、階段が急勾配で傾斜が61度のところもありました。ですので、ももあげをするようなイメージで階段を上ります。私は翌日から筋肉痛になりました。
 もうひとつの特徴としては、松本城が時代を超えて増築されているという事実です。第1期は戦国時代の最中、戦いを想定して弓矢や鉄砲を撃つための狭間を城壁に設置しました。そして戦国時代が終わり、江戸時代初期に入ると工期の第2期を迎えます。この時代に造られた「月見櫓」は、敵を監視するためではなく、お月見をするために造られました。平和な時代に造られた櫓は戦いを想定していないため開放的で風情がある造りとなっていました。こうして性格の違う時代に造られた天守や櫓があるのは松本城の面白い特徴だと思います。松本駅からは徒歩20分ほどで行くことができました。

国宝松本城について

松本城散策後に食べたいシュークリームと牛乳パン
 松本城の雰囲気を味わった後は、城下町散策も欠かせません。松本市内には素敵なカフェや洋菓子店、パン屋さんがいくつもあるので今回はその中でも個人的おすすめの洋菓子店とパン屋さんをご紹介します。
 まずは1966年に創業した老舗洋菓子店マサムラです。こちらは県外の方々はもちろんのこと地元の方々にも半世紀以上にわたって長く愛されてきた洋菓子店です。雑誌dancyuの表紙を飾ったこともあるマサムラの人気ナンバーワン商品はベビーシュークリームですが、私たちが伺った際には週末ということもあってか、夕方には完売していました。しかし、夫によるとこちらではもう一つ有名なシュークリームがあるとのこと。それが、シュー皮が閉じきれないほどたくさんクリームが詰まったスイス風シュークリームです。夫が職場の上司におすすめしてもらったと言っていたので、我々もそちらを目当てに伺いました。生クリームの下にはカスタードクリームが隠れています。むかし読んだ絵本にこんなシュークリーム出てきたよなぁ、実物するんだぁと見ているだけでどこか懐かしくうれしくなりました。帰宅後に冷蔵庫でよく冷やしてからいただきました。クリームが軽くてとても食べやすかったです。
 もう一つのおすすめが1907年創業のフレッシュベーカリームラタです。こちらは松本市内で一番古いパン屋さんだそうです。こちらで購入したのはもちろん牛乳パン。実は、松本のある中信エリアが「牛乳パン発祥の地」と言われているからです。ムラタの牛乳パンはブリオッシュ生地感があるパンに、こっくりしたクリームがサンドされています。とても人気で生産が追い付かないということで、おひとり2個までと書いてありました。松本駅のすぐ目の前にあるので、松本にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

マサムラについて

ムラタについて

一方通行と細い道に翻弄される迷路のような光景
 城下町らしく松本城の周辺は、一方通行の道や自転車では通れないような細い道がたくさん広がっています。気を抜いて歩いているとすぐに迷います。車を運転する時には特に注意が必要です。目の前に目的のお店があっても、ぐるーっと左折、左折、左折でやっとたどり着くこともしょっちゅうです。ですが、この細くてどこに続いているかわからないような道が、わくわく感を与えてくれます。
蔵づくりの建物の中にあるオーセンティック Bar
 散策していると松本らしい蔵づくりの建物を見つけました。重厚感のあるドアを開け2階に上がると、そこには一枚木を使ったカウンターにアンティーク調の椅子が並んでいました。カウンターの背景には数々のお酒とグラスが並んでいます。絶対においしい、とお店に入ってすぐに確信しました。オーナーのバーテンダーさんは松本出身の方で 松本ブルワリーというビールのブランドも立ち上げた方だそうです。着席するとオーナーさんが声をかけてくれて、好みのフルーツや度数に合わせて、シャカシャカとカクテルを作ってくれました。その後、フィッシュ&チップスをオーダーすると、「フライにはビールがマッチしますよ。もしよろしければ。」とおすすめしてくれたので、松本のクラフトビールを選択。こういったオーセンティックバーにはこれまで来たことがなかったのですが、オーナーさんのホスピタリティ溢れる接客とおいしいお酒とお食事に心を掴まれ、とても癖になる体験でした。肩ひじ張らずにサクッと飲めるので、ひとりで行ってもゆっくり過ごせると思いました。

MAIN BAR COATについて

まとめ
画像1
 今回は松本駅を起点に徒歩でまわれる周辺の観光地とグルメをご紹介しました。まだまだご紹介したいスポットはたくさんありますが今回はこの辺で。ぜひ松本観光の際には、リトリート安曇野ホテルや乗鞍高原でのご宿泊も併せてお楽しみください。
松本観光の拠点にしたい休暇村

長野県・リトリート安曇野ホテル

長野県・乗鞍高原