頼むべきは、このメニューだったのか
旅の空の下、ふと立ち寄った見知らぬ店の扉を開く。期待に胸を膨らませ、自分が惹かれた一品を注文した。しかし、周りを見渡せば、隣の席、そのまた隣の席から運ばれてくるのは、どうやら私が選ばなかった『あのメニュー』らしい。
「ああ、私が頼むべきは、これだったのか…」
そんな後悔の念が、ささやかな波紋のように心に広がる。旅先ゆえ、そう簡単に「リベンジ」は叶わない。その日のうち、あるいは翌日にもう一度訪れることが叶わなければ、その“忘れ物”を取り戻すまでには、きっと長い年月を要するだろう。数年後、あるいはもっと先。心残りは、旅の思い出の片隅で、静かに次の機会を待つのだ。
今回のトラべルマガジンは、自分の書いた文章を、AIさんに「物語風に」とお願いし、編集してもらった文章でお届けします。
高松 夜のみ営業のカレーうどん
高松市の活気あふれるアーケード街のほど近く、夜だけ暖簾を掲げるうどん屋があります。高評価の口コミ、開店前から店の前には、期待に胸を膨らませた客たちの列が伸びます。私もその一人として、そわそわしながら開店を待ちました。
ようやく店内に足を踏み入れ「肉うどん」注文しました。ところが、店内に満ちるカレーの香りは、私の記憶の奥底に眠っていた口コミを呼び覚まします。「そうだ、この店の名物は『カレーうどん』だったはず…」。
後の祭りとはこのことでしょう。しかし、一晩に二杯のうどんを平らげるのは、さすがに胃袋にとって酷な話です。名残惜しさを感じながら、その夜は肉うどんで満足することにしました。
だが、一度芽生えた後悔は、翌日への強い動機となりました。翌日、私は再び同じ店の前に立っていました。
帯広のカレーチェーン
テレビの「県民番組」でその存在を知って以来、ずっと気になっていたカレーチェーンの支店が、まさかこの釧路にあるとは!思わぬ発見に心躍らせ、昼食は迷うことなく駅からの道のりを歩いて目指しました。
店に入り、メニューに目をやると、他では滅多にお目にかかれない「エビカレー」の文字。迷わずそれを注文し、一口食べれば、期待を裏切らないその独特の旨みに舌鼓を打ちました。
しかし、食事が進む中、ふと改めてメニューを眺めると、衝撃の事実に気づきます。なんとルーが3種類もあるではないですか!私の頼んだエビカレーは「ベーシックルー」。他にも「野菜ルー」があり、そして何より、このお店の名前を冠した「特製ルー」の存在。
ちょうどその時、他のお客さんが「特製ルーで」と注文している声が聞こえてきます。「まさか、そっちがこの店で頼むべき“正解”だったのか……?」
遥々釧路まで来て、夜は地元の海鮮丼の予定が、昼夜カレー漬けになってしまうという、なんとも皮肉な状況。
ところが、食べ終えてみれば、この最初に選んだ「エビカレー」の、あのベーシックなルーの味が、結局は一番自分の好みに合っていたことに気づきます。もしかしたら、これで良かったのかもしれない。釧路の地で、思いがけないカレーとの出会いは、そんな小さな物語を胸に残したのでした。
盛岡のカルビラーメン
忘れもしない、三十年以上も昔のこと。
初めて口にした盛岡冷麺の、あの衝撃的な出会いは、今も鮮明に心に刻まれています。それ以来、盛岡の地を踏むたび、私の目はただ一筋、冷麺へと向けられます。じゃじゃ麺にも、わんこそばにも、申し訳ないけれど、一度も心を奪われたことはありません。
ある日のこと。駅から遠く離れた、車でしか辿り着けないその焼肉屋さんで、いつものように「冷麺」を頼みました。周りの席で皆さんが美味しそうに食べているのは、真っ赤なスープのラーメン。一瞬、私は戸惑いました。「このお店は冷麺ではないのか?」
そう、それは「カルビラーメン」という名の、辛そうなラーメンだったのです。
それ以降も、盛岡を訪れる機会は幾度となくあったものの、車でしか行けないあの焼肉屋さんには行けないませんでした。しばらくの間は、土産物屋さんで手に入るインスタント麺で我慢すること三年、長い年月をかけた「リベンジ」を果たしてきました。
旭川のラーメン
11月に、私は旭川を訪れました。そこで、ドラマ「ファーストラブ」のロケ地となった「旭川常盤ロータリー」を再訪後、同じくロケ地となったラーメン屋さんは、休憩時間だったため通り過ぎ、他のラーメン屋さんに足を運ぶことにしました。
しかし、その後のテレビ番組で、葉加瀬太郎さんが紹介していたのは、まさに私がスルーしたラーメン屋さんだったのです。
思い返せば、以前に葉加瀬太郎さんが「日本一」と称賛したと聞いた札幌のちゃんぽん屋を食べたことがあります。九州出身の私にとっても、その味は本当に美味しかったことを鮮明に思い出しました。
いつかリベンジしなければならないのかもしれません。その時には、今回の旭川旅行で初めて知った「新子焼き」にも挑戦してみたいと思っています。
ドラマ「ファーストラブ」で、一番印象的なシーンはこの「旭川常盤ロータリー」ではなかったでしょうか。
葉加瀬太郎さんが「日本一」と称賛したと聞いた札幌のちゃんぽん