冬の味覚の王様、「かに」
一年中食することができるものが増えた中、
季節感を味わえる、風情のあるグルメのひとつ「かに」。
冬にしか味わえない味覚。
そんな季節の約束事が、カニだけでなく冬という季節自体に、寒いだけでない魅力を与えてくれるように感じます。
今回はカニの中でも、もうすぐ漁解禁を迎えるズワイガニについて、知っていそうで知らなかったあれこれをご紹介します。
この冬味わうカニが、ひと味もふた味も変わるかも?!
心くすぐられてしまう…「期間限定」の響き
ズワイガニ漁が盛んな日本海。
皆さんの頭の中にも、カニと言えば日本海のイメージが強いのでは。
北海道!と答えた方、おそらくそれは毛ガニか、タラバでしょう。
確かに。
無視できない存在感。美味しんだよな〜
今回はぐっと堪えて、ズワイガニに全集中です。
ズワイガニの漁期は11月6日~3月20日と決められています。これは省令で決められていて、フライングは許されません。
さらにその期間の中でも、ズワイガニのメスを捕獲してよいのは漁解禁から12月31日まで。資源保護のために、オスよりも短い期間なのです。
来年も、再来年も、美味しいカニを食べたい!
海がずっと豊かであるために、大切なルールです。
余談ですが、
メスの捕獲に関しては省令では1月20日まで。
あれ?さっき、12月31日って言っていたじゃない!
そうなんです。ここにズレがあるのが興味深い。
日本海側の関係漁業者の皆さんによる自主的な規制である協定によって、12月31日までとされているんです。
ほほぉ〜!!
ズワイガニには港の数だけ名前がある。
港の数だけ…というのは少々大げさですが、水揚げされる場所により異なる名前で呼ばれます。
そして、カニの足に付けられた色とりどりの「タグ」が地域ブランドの証。
突然ですすが、ここでクイズです。
(しっかり考えたい方は、ゆっくりスクロールされることをお勧めします)
デーデン♪
第一問
以下のカニと関係のある府県を選びなさい。
カニ→ 越前ガニ/加能ガニ/間人ガニ/松葉ガニ
県名→ 石川県/福井県/京都府/兵庫県/鳥取県/島根県
正解
越前ガニ―福井県、加能ガニ―石川県、間人ガニ―京都府、松葉ガニ―京都府・兵庫県・鳥取県・島根県
いかがでしたか。意外と答えられなかったり。
特に松葉ガニは、ふんわりしたエリアのイメージはあっても、明確に地域を答えるのは難しいかもしれません。
ちなみにこちらは加能ガニ。
赤に映える青いタグが目印です。
さぁ、さらに難易度をあげて参りましょう!デーデンッ!!
第二問
前述のカニ、それぞれメスの呼称が異なる。メスガニと府県名を正しく組み合わせなさい。
メス→ コッペ/コウバコ/セコ/セイコ/オヤ
府県名→ 石川県/福井県/京都府/兵庫県/鳥取県/島根県
正解
コッペ―京都府、コウバコ(香箱)―石川県、セコ―兵庫県・鳥取県、セイコ―福井県、オヤ―島根県
何問正解しましたか?
全問正解者に拍手!!👏
こちらがメスのズワイガニ。
脚は細身ですが、内子と外子と言われる卵がぎっしり!
これはなかなかの難問でした。
ご紹介したのは主だった呼び名で、少しずつ混ざり合っている地域もあります。
ひとことで言い表し切れない難しさよ!
海がつながっているように、陸もつながっています。
県が異なるとはいえ、それぞれの呼び名に境があるわけではありません。
冬の日本海側に足を運んだ際には、地元の鮮魚店などでカニがどう呼ばれているか確かめながら、「境目」を見つけるのも旅の楽しみになりそうです。
皇室献上クオリティ 越前ガニ
同じズワイガニでも水揚げされる場所により呼び名が異なることが分かったところで。
福井県の港で水揚げされるのが「越前ガニ」です。
大正時代から皇室に献上されていて、ズワイガニの最高峰とも呼ばれます。
福井県沿岸の海域は暖流と寒流がぶつかる漁場のためプランクトンが豊富、さらに、地形がカニにとって理想的であるために身がしまって重量感のあるカニに育ちます。
だから美味しいんだ〜なるほど納得。
水揚げされたピッチピチのカニ。
指が挟まれてしまわないようにハサミには輪ゴム(ハードタイプですね)。
越前ガニは黄色のタグ、準備万端です。
いよいよ競りの舞台に上がります。
越前ガニは漁場が近く、生きたまま競りにかけられるため鮮度も抜群です。
こちらは三国漁港のセリの様子。
カニ漁師さんが緊張の面持ちで見守る中、
仲買業者さんたちの真剣勝負が繰り広げられています。
バチバチ聞こえてきそう。
ここから仲買さんを通して地元の料亭やお宿にあっという間に届き、
新鮮な越前ガニを食べられるというわけです。
地元でも、もちろん高級食材
かつて福井に住んでいたころ、
「しょっちゅうカニを食べてるんでしょ?いいわねぇ」なんて言われたりしました。
いえいえ、
しょっちゅう食べられませんから!!
贅沢品ですから!!
そこはほかのエリアとそんなに変わらないかと。
けれど、目の前の海で水揚げされているので、間違いなく新鮮。
どんなに美味しく質の高いものでも、鮮度はやはり命なのです。
「地元の人が食べ切ってしまう」…という噂も流れるセイコガニ
ズワイガニのメスを福井県ではセイコガニと呼びます。
オスと比べるととても小さく、身を食べるのもひと苦労。
セイコガニの魅力は何といっても甲羅の内側の内子(うちこ)と、お腹の周りについた外子(そとこ)。濃厚な内子に対して、外子はプチプチと食感が楽しい!
福井の家庭ごとにいろいろな食べ方をするようですが、圧倒的に多いのは汁物。
旨味の強い出汁が出るうえに外子のプチプチ食感も楽しめる。
これにはさすがの越前ガニ(オス)も勝てません。
オスガニにはない美味しさがある。
漁期が短いことから沢山の量が取れない。
値段が手頃なため、地元の方々に重宝される。
…となれば、周辺に出回らないのも納得です。
福井に行ったらぜひ食べていただきたい逸品です。
黒いぶつぶつの正体は?!怖いけど知りたい!
さて。
カニの甲羅に付いているのをよく見かける、これ。
いったい何でしょう。
黒くて、ぶつぶつして、衝撃的なビジュアル。
気付いていたけれどそのショッキングな見た目に、見てみないフリしていた…
やだ気持ちが悪い!なんて、どうか言わないであげてください。
これ、虫です。カニビルと言います。
正確にはカニビルの卵です。
やだやだーーー!!
ってなりますよね(笑
でもここからが大切。
虫なのは事実ですが、これが適度についたカニは美味しいとされています。
脱皮からある程度の時間がたっているので、身が詰まっているのだそう。カニのプロも良いカニを選ぶときの基準のひとつにしているんですって。
あの黒いぶつぶつは、美味しさのバロメーターなのでした。
ほら、少しだけ違和感がなくなった…でしょうか?
いよいよやってくるぞ!カニシーズン
カニ漁解禁はもうすぐ!!
心とお腹の準備をして、GoTo北陸!!
普段は「高価そうだから…」と手を伸ばすことのできなかった方も
今年はGoToトラベルキャンペーンを使って、
お得に美味しい旅をしてみてはいかがでしょう。
越前ガニのフルコースを堪能 ”休暇村越前三国”
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おまけの話
休暇村越前三国のフロント前では今まさに
「カニが紅葉」していますよ~