~星の物語⑨~
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スタッフ名:大西
さて、突然ですが約半年前に、オリオン座とさそり座の
ギリシャ神話をお話した事を覚えていますか?
もし忘れてしまったり、読んだことがない方はこちらからどうぞ!
星の物語『さそり座とオリオン座』
今回はオリオン座のシーズン(?)ということで
オリオン座にまつわるギリシャ神話をご紹介します^^
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オリオンはギリシャいちの力持ちで腕の良い狩人でした。
また、海の神・ポセイドンの血を引くため海の上を自由に歩くことも出来ました。
そんなオリオンの姿に月と狩りの女神・アルテミスは惹かれ、やがて二人は恋に落ちます。
それをよく思わない者がいました。
それはアルテミスの兄である太陽の神・アポロン。
アポロンは女神である妹・アルテミスと人間の血を引くオリオンの関係を許せず
何度もアルテミスを説得しました。
しかし、アルテミスの想いは強く、オリオンと離れようとはしませんでした。
ある日、アポロンはアルテミスを海岸に呼び出しました。
そして遥か彼方の海に見えるものを指差し言いました。
「アルテミス。毎日オリオンと遊んでばかりで狩りの腕も落ちただろう。
今のお前ではあの小さな点ですら射抜くことは出来ないはずだ」
この言葉に狩りの女神であるアルテミスは引き下がれません。
アルテミスは勢い良く矢を放ち、見事に矢はその小さな点に命中しました。
そして翌日、海岸にはオリオンの亡骸が打ち上げられました。
アルテミスがアポロンに言われ射抜いたのは海の上を歩いていたオリオンだったのです。
アルテミスは愛するオリオンの命を自らの手で奪ったことに涙を流します。
このことを不憫に思った神々の王、ゼウスはオリオンを天に上げ星座にしました。
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以上がオリオンのギリシャ神話でした。
前回のさそり座との話しと全く違って、悲しい恋のお話でしたね。
それ以来アルテミスは月の馬車に乗ってオリオンに会う為に夜空を巡っているそうです。
前回『秋の星座の物語』