某J社の駅構内で、長い脚を優雅に折った魅惑的なポーズで、行き交う人々をたぶらかす姿のポスターを、そこかしこに見かける日々です。
誰の姿?
冬の味覚の王者、「蟹」です。
今シーズン、3枚シリーズでお目見えしたポスターの、キャッチフレーズと写真の構図が私の心を鷲掴みにして、見かける度に目が離せません。
アングルを変えて、ポーズを変えて、キャッチフレーズを変えて。
どれもこれもたまりませんね。
真正面からのアップの蟹の顔はいささかグロテスクですが、それすらも怖い物見たさでまじまじと見つめてしまいます。
微に入り細に入り、美味しそうな写真の姿を隅から隅まで堪能したいのですが、通勤時間帯の駅構内は、コロナ禍とはいえやはりそれなりの乗客が行き交う場所。チラッと目をやるフリをして、その実舐めるように凝視して、通り過ぎる毎日…。
欲求不満です。
公共の場所に掲示されているアイドルのポスターや中吊り広告が欲しくなる人の気持ちがわかるような。
(一介の社会人として、もちろん盗りませんけれども!)
思い起こせば、「ザ・蟹」との出会いは日本海側に配属されてからのこと。
関東と、時々瀬戸内海を拠点に過ごした幼少期~学生時代、蟹と言えば、ほじくりやすく殻ごとスライスされた冷凍の脚のことで、もちろん食べたことはあるけれど、頻繁に食卓に登場するものではなく、特に思い入れのあるものでもありませんでした。
ところが日本海側で冬を迎えてみると、「蟹を食べる」それだけのためにわざわざ遠方から泊まりがけで来てくださる方の多いこと、多いこと。
(こちらはそれで商売をしているので当然ですが。)
一つの食材を楽しむためだけにわざわざ休みをとって、時間とお金をかけて旅に出る、という旅行スタイルは、初めて垣間見る大人の世界でした。
「蟹って、すごい!」
たまたま同時期を共に過ごした職場仲間が、食への飽くなき探求心を持った人で、かなり積極的に連れ出してくれたおかげで、ご当地グルメをあれこれ試すこととなり、その一環で、ものすごくお客様目線で蟹を堪能する機会に恵まれ、美味しい日々でした。
ねっとりと甘みが口いっぱいに広がる蟹刺し。
誰もが大好き蟹の天ぷら。
アツアツ、香ばしくジューシーな焼き蟹。
茹でるとなぜこんなにもしっとりと濃厚な味になるのか、不思議で仕方がない茹で蟹。
芳醇な香りに思わずうっとり、もっともっとたくさん味わいたい蟹味噌
甘いものでなくても別腹、〆はこれで決まり!の雑炊
想像するだけで、居ても立っても居られない。
カニを求めて、いざ、行かん!
蟹と共に、めくるめく夢のような一夜を堪能したい方はこちらから
ご当地で、蟹
ステイホームで蟹を堪能したい方はこちらから
おうちで、蟹
蟹の魅力にどっぷりはまったが最後、毎シーズン、蟹漁解禁のニュースを目にする度に、そのかぐわしい味と香りを想像しては、夢見心地になる症状に見舞われることでしょう。