秋の味覚が大渋滞の信州
秋は美味しいものがいっぱい。りんご、ぶどう、梨、柿、いちじく、芋、栗、かぼちゃ、きのこ、心ときめく方も多いのではないでしょうか。実は私も先日、家族で秋の味覚狩りに出かけました。人生初の栗拾いと、幼少期から何度もしているりんご狩りをいっぺんに楽しんできました。その舞台となったのが北信エリアに位置する小布施町。せっかく小布施に来たからには収穫体験と併せて楽しんでいただきたい小布施のグルメと観光のおすすめスポットをご紹介していきたいと思います。
小布施栗とりんごの収穫体験
長野県小布施町にある小林農園さんでは、栗拾いとりんご狩りが体験できます。首都圏に住んでいた頃は、フルーツ狩りをしようと思うと前もってバスツアーを予約して、ちょっと気合いを入れて他県まで行くものという認識でしたが、信州に住んでからというもの、当日思い立ってサクッと行けるのでいっきにハードルがさがり気軽にできるようになりました。小林農園さんはスタッフさんがとても親切で、栗やりんごの種類も豊富です。栗拾いは1,100円(専用のパックへ山盛り)、りんご狩りは500円で食べ放題でした。りんごに関しては食べ放題を満喫した後にお土産用に好きなりんごを2個もぎとって帰ることもできます。私の地元の青森では見かけないしなのゴールドや秋映など、信州うまれのりんごたちがたくさんで幸せな空間でした。小林農園さんだけではなく、小布施にはアップルラインと呼ばれる道があり、長野バイパス沿いにはりんご農園さんが数多く並んでいました。
小林農園について
栗とりんごと北斎と。
栗拾いとりんご狩りだけではない、小布施といえば葛飾北斎です。72歳から富嶽三十六景を描き始め、83〜88歳の頃には画を描くために江戸から小布施町までの240kmもの道のりを歩き(健脚ですねぇ)、90歳で亡くなる直前まで自分自身のことを画狂老人卍と呼び、あと少しで真の絵師になれるところだった・・・と言いながら、この世を去ったそうです。そして90歳になってから描いた「富士越龍図」という作品は、雪に覆われた富士山越しに、天高く悠然と昇っていく龍の姿が描かれており、北斎は自分自身をこの龍に例えて、「さらなる高みを目指していきたい」という想いを作品に込めたのではないかという説もあります。
小布施にある北斎館という美術館には、北斎の肉筆画が多数保管されており、富士越龍図もそちらで鑑賞することができました。画から伝わってくる気迫、筆勢が凄まじく、釘付けとなってしまい、しばらくの間はそこから離れることができませんでした。美術館内にはシアターもあり、北斎の人物像がわかりやすく解説された映像(15分程度)を見ることができます。作品の展示数も多く、じっくり鑑賞しているとあっという間に2時間ほど経っていました。
信州小布施 北斎館について
小布施に来たら必ず食べてほしいevolve(エヴォルベ)
北斎館のすぐ目と鼻の先に位置するイタリアンレストラン、evolveさん。レストランの食材は小布施や近隣の市町村で採れたものを使用するというこだわりで、生産者の方々への敬意が運ばれてくるお料理の数々から伝わってきました。お昼時にはあっという間に満席になるのですが、開店時間に合わせていくとすんなり入店することができます。
今回はevolveランチというコース料理をいただきました。パレットのような色鮮やかな前菜の盛り合わせ、ポタージュ、焼きたての胡桃パン、揚げたてのゼッポリーニ、メインはトリュフ風味のカルボナーラ。本場のカルボナーラを再現しているのか、生クリームを使用していない味付けでとても美味しかったです。デザートまで美味しくいただきました。なかなかのボリュームがあるので、しっかりお腹を空かせた状態で行くことをおすすめします。各テーブルに仕切りがあり、ゆったりとした席になっているので家族や友人とゆっくり食事をしたい時にはおすすめです。
evolveについて
栗のシーズン以外に来ても栗だらけな小布施
栗は好きだけれど収穫時期を見計らって栗拾いにくるのはむずかしいなぁという方、栗拾いの苦労はせずにただ美味しい栗だけを食べたい方、いろんな方がいらっしゃると思いますが、小布施では通年で美味しい栗に出会うことができます。今回は小布施でも人気の高い栗菓子の名店をご紹介します。
まずは、今年で創業130周年を迎える竹風堂さんです。「国産栗以外は使用しない」というポリシーでこれまで歩み続けてきました。小布施栗をはじめとする国産栗のみを使用し、人工着色料や添加物は一切使用せず、なるべく自然な甘さを心がけているとの事。こちらで特に好きな商品は、栗どら焼きと栗羊羮です。栗どら焼きは、栗餡の中に栗がゴロゴロ入っていて、これでもかと言わんばかりに栗を感じることができます。そして栗羊羹は、原料が栗と砂糖と寒天だけというシンプルさで、1本40gというミニサイズで販売しているので、とても食べやすくて気に入っています。通常の羊羹は甘すぎてあまり好きではないのですが、こちらの羊羹は好きになりました。栗羊羹は日持ちもするので、お土産だけではなく自宅の防災リュックにも忍ばせています。実は、9月中旬以降になると、新栗の羊羹(限定)も店舗には登場するので、タイミングが合えばぜひ購入してみてください。ちなみに今年はお一人様5本までと個数制限が設けられていました。
続いては、竹風堂さんと同じ明治時代創業とされる小布施堂さんです。大きな3つの栗の紋が白く染められた暖簾が目を惹く小布施堂本店の入り口。現在17代目として小布施堂の代表を務める市村次夫氏がとにかく凄い方なのです。市村氏は、小布施堂本店や北斎館、栗の小径のあるエリア一帯の町並み修繕だけではなく、景観づくりにも尽力されました。建築家の方をコーディネーターとし、地域の住人や行政などを動かし、5年かけて現在の小布施の町並みを築き上げました。その結果、経済効果は年間100億以上、観光客の平均リピート率も4回と、長野県で一番小さな街を、一番賑わう街へと生まれ変わりました。平日も休日も小布施は国内外の観光客がいっぱいで常に活気があります。そんな市村氏が代表を務める小布施堂では栗大福が特におすすめです。大きな栗が丸ごと求肥に包まれていて、その断面からもお分かりになるかと思います。一個660円ほどしますが、大福好きな方にはぜひ召し上がっていただきたい商品です。
竹風堂本店について
小布施堂本店について
小布施に来たら見つけてほしい赤ちゃん天使
信州に来てから知ったのですが、小布施にはオブセ牛乳という有名な牛乳屋さんがあります。1950年創業という半世紀以上にも渡って信州の方々を中心に愛されてきた牛乳で、信州のスーパーでは必ずと行っていいほど見かけます。「子どもはみんなの宝もの」という意味が込められているという企業ロゴは、なんとも言えないゆるさ。小布施の小中学校でも学校給食ではオブセ牛乳が出ているそうです。
オブセ牛乳がなぜ美味しいかというと殺菌方法に秘密があるといいます。一般的な牛乳は120〜150度で2〜3秒殺菌する殺菌方法を用いていますが、オブセ牛乳は80度で15分間とじっくりコトコトタイプです。時間と手間はかかるため大量生産はできないのですが、コクと甘みのある牛乳が出来上がるそうです。私もスーパーでよく買っていますが、サラッとしているのみコクと優しい甘さがあり、夏でも冬でも季節を問わず美味しくいただけます。持ち歩きやお土産には難しいかもしれないですが、見つけた時にはぜひお試しください。
オブセ牛乳について
まとめ
今回は小布施で体験した秋の味覚狩りとおすすめの観光スポットをご紹介しました。長野県内77市町村の中で最も小さくて、最も活気溢れる街という二面性を持つ小布施。こちらのブログが公開される頃にはおそらく今シーズンの栗拾いは終了していますが、りんご狩りはまだまだ11月末まで実施している農園さんがたくさんあります。
また、信州各地では紅葉もこれから徐々に見頃を迎えますのでぜひ味覚でも視覚でも秋を満喫したいという方は信州小布施へぜひお越しください。(寒さが厳しくなる前に)。
小布施観光の拠点にしたい休暇村
群馬県・嬬恋鹿沢
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