みなさんこんにちは。
暦の上では二十四節気の「処暑」、暑さがおさまる時期。
七十二候では、8月28日~9月1日頃は「天地始粛(てんちはじめてしゅくす)」、すなわち暑さがようやく鎮まる頃とされています。 ほんとかな?という感じの酷暑、残暑が続きます。春と秋が短くなり、極端に暑い夏と猛烈に寒い冬が長くなっている気がします。
因みに、一番標高が高い休暇村は、乗鞍高原(長野県;1,600m)、次いで日光湯元(栃木県;1,500m)、嬬恋鹿沢(群馬県;1,400m)です。 そして、気温の逓減率は100m上がると0.5~1.0℃下がると云われています。
だから、山上、雲上の世界は、直射日光でジリジリ暑い時も多いものの、峰を渡る風は心地よく、高山の冷涼な空気は、下界とは別世界だったりもします。
9月以降は、台風の動向も気になりますが、春~夏を経て、多くの登山者が歩いた登山道は比較的浮き石も落ち着き、山はベストシーズン。
今回は、休暇村と登山・第4弾~甲信越&東海~のご紹介です。
35か所ある休暇村の近くにはセットのように名山があります。 客室から山の雄姿を眺められる休暇村もあれば、連泊して休暇村を拠点に山へ出掛けたり、下山後に日帰り入浴で温泉を利用するパターンまで、なにかと縁が深いものです。
【乗鞍高原/中部山岳国立公園】
乗鞍岳3,026mは8合目の畳平までアルピコバスでアクセスできます。畳平バスターミナルの標高は2,702mであり、標高を足で稼がなくてもよいという意味では、立山連峰の室堂に似て、比較的初心者でも登りやすい百名山です。
また、上高地へのアクセスも便利で、アルピニスト憧れの3,000m級の山々が並んでいます。槍ヶ岳3,180m、穂高岳3,190mなどなど。
いずれもピークを踏むのは上級者向けで体力も必要ですが、例えば、嘉門次小屋までイワナの塩焼きを食べに行ってみるとか、井上靖『氷壁』の宿として有名な徳澤園まで足を延ばすとか、上高地の梓橋~小梨平付近を散策するだけでも、北アルプスを満喫できるのではないでしょうか。筆者は、涸沢ヒュッテの売店で食べるカレーライスが大好きです。各所にある山小屋も個性的で充実していて、お料理も美味しいです。
【南伊豆/富士箱根伊豆国立公園】
伊豆半島は、天城山1,406mが百名山に名を連ねています。標高はそんなに高くありませんが、万二郎岳山頂付近からは伊豆半島東海岸~下田方面の形が眺められる場所もあります。基本的に林間をずっと歩きますが、シャクナゲの時期か、眺望の比較的得られる落葉の時期がオススメです。山歩き中はずっと、石川さゆりさんの「天城越え」を口ずさみながら歩くとペースが出ます。八丁池を通過し、天城隧道をゴールに縦走(公共交通機関)を使用するのがオススメです。
下山後は、修善寺温泉、蓮台寺温泉、下賀茂温泉など、汗を流せる温泉やキンメダイをはじめとする伊豆のお魚たちも楽しみです。
【富士/富士箱根伊豆国立公園】
それはもう富士山3,776m一択です。山塊のボリュームは圧倒的で、休暇村富士から田貫湖越に望む霊峰富士は春夏秋冬美しく、やはり日本が誇るべき象徴的な山と云えるでしょう。
富士は森林限界から山頂までの距離が長く、植物の少ない山なので、登るよりも遠くから眺めた方が美しいとよく云われますし、現在はオーバーツーリズムの問題などもあり、人が多すぎて自分のペースで登れないなども取り沙汰されています。でもやはり、風景としての山と、自分で身をもって経験した山というのは違う気がして、一生に一度は富士山にチャレンジするのはロマンです。
登山ルートは、吉田、須走、御殿場、富士宮と4つのルートがあり、いずれも5合目からのアタック、富士スバルラインの吉田ルートは一般的です。体力の限界、気温低下、高山病のリスクを十分考慮してお出掛けください。
【伊良湖/三河湾国定公園】
休暇村伊良湖周辺に、日本百名山や高い山はありませんが、蔵王山250mは車でアクセスでき、富士山や南アルプスのよい展望台。日本夜景百選にも選ばれ、三河湾の夜景が非常に美しい場所です。
また、渥美半島最高峰は大山320m。こちらも30分ほどで登れてしまいますが、渥美半島の先端部と神島がセットで鳥瞰できるパノラマは、是非、訪れたい場所のひとつです。
【茶臼山高原/天竜奥三河国定公園】
愛知県最高峰が茶臼山1,406mです。こちらも百名山ではありませんが、休暇村の駐車場を拠点に176mのアップダウンで山頂へ行くことができます。山頂からは、南アルプス連山(光岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳などなど)が見えます。また、山を縫って走る天竜川とJR飯田線、日本のチロル地方と云われる下栗の里などなど、山深さを味わうには最適の場所でもあります。
山行は、計画を綿密に、近年は野生生物出没情報も相次ぎ、滑落・疲労遭難などのニュースも例年以上に耳にします。どうぞ安全登山を心掛け、あくまでも自己責任でお楽しみいただければと思います。