ユニバーサルツーリズム(UT)ってどんな旅?
最近よく耳にする「ユニバーサルツーリズム=UT」という言葉。
観光庁によると、高齢や障がいの有無にかかわらず、
すべての人が安心して楽しめる旅行のことを指します。
少子高齢化が進むこれからの時代、
旅行を楽しみたいと考える高齢者の方はますます増えていきます。
そんな中で、「段差が心配」「移動が不安」「設備がわからない」
といった理由で旅をあきらめてしまう人を減らし、
誰もが気兼ねなく参加できる旅を広げていこうというのが
ユニバーサルツーリズムの考え方です。
また、各地でもユニバーサルツーリズムの取り組みが進んでいます。
例えば群馬県では、県内の宿泊施設をリスト化し、
ユニバーサルツーリズムへの対応状況を
「ハード面(設備)」と「ソフト面(サービス)」の両方からチェックし、
対応できている項目には印を付けることで、
一目で施設の受け入れ体制がわかる仕組みを整えています。
旅行は誰にとっても自由で楽しいものであるために、
年齢や体の状態に関係なく、
「行きたい」と思った場所へ出かけられる社会を目指して、
ユニバーサルツーリズムは少しずつ広がっています。
UT事例紹介①JALの取り組み
実家と現在の住まいが離れているので、
飛行機移動が必須な我が家ですが、
先日JALを利用させていただいた時に体験したことがあります。
飛行機によく乗られる方はご存知だと思いますが、
JALでは搭乗のご案内をする際に、車椅子ご利用の方、
赤ちゃんや2歳以下の小さなお子さま連れの方、
妊娠中のお客様などを対象にした機内への優先搭乗を行なっています。
実際に私も家族でこちらのサービスを利用させていただいたのですが、
小さい子どもを連れて機内に乗り込む際は荷物が多く、
着席するまでもたついてしまい他のお客様に迷惑をかけてしまうところ、
優先搭乗によって落ち着いて着席・離陸の準備ができて
とても助かるサービスだなと思いました。
ユニバーサルツーリズムそのものではありませんが、
広い意味ではユニバーサルツーリズムの考え方に
含まれる取り組みかなと感じた出来事でした。
UT事例紹介②別府温泉の地獄めぐり
別府温泉は海外観光客からも根強い人気のある観光地ですが、
こちらでもユニバーサルツーリズムの対応が進んでいます。
別府といえば、べっぷ地獄めぐりですが、
7つの地獄めぐりの中には海地獄と呼ばれる、
コバルトブルーの色をした池があります。
温泉成分が溶解してできた天然のカラーで
地獄らしさのない涼やかな印象を受けました。
泉温は98度あるそうで涼やかな色合いとは裏腹に
池の周辺は熱気が漂っています。
2009年には国指定名勝にも選ばれました。
こちらの海地獄の周辺に坂などはありますが、
駐車場から海地獄まで車椅子での移動が
スムーズにできるような設計になっています。
また、施設内には入場者が無料で利用できる足湯もありますが、
車椅子に座ったまま足湯を利用できるように
専用車椅子も完備されていました。
こちらの敷地内では温泉の蒸気を利用して作った温泉卵や、
海地獄のお湯で蒸し焼きにしたプリンなども販売していて、
卵と牛乳と砂糖のみのシンプルなプリンが美味しかったので、
ぜひ召し上がってみてください。
べっぷ地獄めぐり詳細はこちら
移動や観光地の次は泊まる場所の安心感
移動=旅の最初のハードルになりますが、
JALの事例のように「特別な人のため」ではなく
「誰にでも助かる配慮」があると、そのハードルが少しだけ下がり、
旅行してみようかな、と自然と前向きな気持ちになってきます。
移動と観光地でのユニバーサルツーリズムが進むと、
次に大切なのは泊まる場所です。
みなさん、旅行には普段誰とよく行きますか?
自分だけのひとり旅もあれば、友達、夫婦、親子、家族三世代、
様々なパターンがあるかと思います。
三世代旅行では、祖父母+親+孫という組み合わせで、
「段差が少ないこと」「食事に配慮があること」
「体調に合わせて休めること」、
全員が無理をしない旅にすることが、
旅行を計画する時に重要なポイントになります。
高齢の祖父母や子どもを連れて旅行計画をすると、
60歳と1歳の家族が全員同じペースで過ごせる宿泊施設は
意外と少ないなぁと感じます。
せっかくの旅行も泊まる場所の不安が尽きないと、
心が休まらずかえって疲れてしまいます。
では、安心して休める場所はどこにあるのでしょうか。
休暇村の安心感について
そうです、それが休暇村です。
理由は様々ありますが、
一つ目が提供している子ども向けサービスが充実している点です。
小さな子どもを連れての旅行は、とにかく荷物が膨大になります。
休暇村は施設によっては離乳食の用意、子ども用の食器、
ベビーバス、踏み台、絵本・おもちゃのレンタルなど、
世のお父さん、お母さんの荷物の負担を
減らしてくれるアイテムが充実しています。
キッズコーナーが館内に設けられている施設も多いので、
夕食時間に子どもが飽きてしまった時、
お天気が悪くて外で遊ばせてあげられない時なども助かります。
二つ目が、サービス介助士です。
全国35箇所にある休暇村では、各ホテルにサービス介助士の資格を持つスタッフがいます。
サービス介助士とは、ご高齢の方や障がいを持つ方に対して
安全な介助技術を持ち、接客できる民間資格です。
車椅子の操作方法、視覚や聴覚障がいのある方への
適切な誘導・案内などができます。
休暇村には車椅子利用のお客様や視覚や聴覚障がいを
持つお客様もリピーターでいらっしゃいます。
こういった障がいがなくても、ご高齢のお客様や
赤ちゃんのご利用も非常に多く、幅広い宿泊者層を見ていると、
まさにユニバーサルツーリズムを体現した宿だなと感じます。
休暇村のキッズ対応について
中でもおすすめは休暇村讃岐五色台
休暇村は35施設、どこを訪れてもファミリーにやさしい宿だなと感じますが、
やはり注目すべきは昨年5月にリニューアルした讃岐五色台ではないでしょうか。
瀬戸内海に面した約100㎡のゆったり広々とした
プレミアム和洋室のお部屋には、
ミニキッチン、電子レンジ、洗濯乾燥機が完備されているほか、
半露天風呂と1人用サウナが設置されています。
お部屋にはベッドが6台あるため、定員は6名ですが、
3歳以下の子どもは大人と添い寝をするという条件であれば、
大人6名にプラスαで泊まることができます。
しかも、宿泊費用は365日無料です。
また、0〜1歳の小さな子どもを連れての宿泊する場合、
ハイハイしたり、歩きやすいように、
親としては洋室よりも和室を選びたい気持ちがありますが、
和室の場合は障子があるので、
なんでも触ってみたいお年頃の子どもを連れての旅行は、
障子を破られないか…と心配が尽きません。
しかし、こちらの讃岐五色台のお部屋は和洋室なので、
和室と洋室のいいとこどり、しかも障子がありません。
たかが障子、されど障子で、障子がないだけで、
子どもがいたずらしないか、部屋の備品を破損しないか、
など細かな心配が消えるので気持ちの面でもだいぶ楽になります。
また、半露天風呂に入れてあげることができるのも嬉しいポイントの一つです。
足腰が不自由な祖父母がいても、わざわざ大浴場まで移動せずとも
お部屋にいながら半露天風呂に浸かることができ、
こういった一つ一つの配慮がファミリーにやさしい宿という
印象をより強くしてくれます。
休暇村讃岐五色台の詳細はこちら
ユニバーサルツーリズムのまとめ
ユニバーサルツーリズムは、「特別な人のための旅」ではなく、
誰もが自然に楽しめる旅を目指す考え方です。
段差をなくすことや設備を整えるといったハード面だけでなく、
優先搭乗のような心配りや、サービス介助士の存在といった
ソフト面の配慮も含めて、少しずつその輪は広がっています。
移動のしやすさ、観光地での安心感、そして泊まる場所での心からのくつろぎ。
そのすべてがつながってこそ、「また行きたい」と思える旅になります。
年齢や身体の状態、家族構成に関係なく、
「行きたい」と思った瞬間に一歩を踏み出せる社会へ、
ユニバーサルツーリズムは、旅のハードルを下げる取り組みであると同時に、
私たちの暮らしそのものをやさしくするヒントでもあるかもしれません。