♬ 春色の汽車にの~って 海に連れて行ってよ~ ♪
…と言えば、言わずもがな 松田聖子さんのヒット曲「赤いスイートピー」の歌い出し。リリースされてからもう44年になるんですね。作詞した松本隆さんによると「"春色"は子どもの頃に記憶しているオレンジと緑色の湘南電車をイメージして・・・」との事ですが、黄色の車両も春のイメージにピッタリだと思います。
そんな春色の列車に乗って、広島県の尾道に行ってきました。自由時間は4時間。さて、どこへ行きますか⁉
尾道の予備知識は「坂道」「ラーメン」「大林宣彦監督の映画」程度しかありません。ちなみに大林監督の映画は見たことがありません。chatGPTさんに『初めての尾道、どこにい行けばいい?』と質問すると、千光寺を勧められました。
が、駅の改札を出たら目の前が海。向島との間に横たわる川のような尾道水道。そこを行き交う渡船を見た瞬間「この船に乗ってみたい!」と、何も計画がないまま向島に渡ることにしました。
竜宮城へ連れていかれそうな操舵室 (笑)
駅前渡船は50CCのバイクと自転車、そして人しか乗れません。大型バイクや車は不可。私以外は、レンタサイクルの観光客でほぼ満員。目測300mぐらいの細長い尾道水道を対岸へ向かいます。
歩き始めて数分後、「向島厳島神社」という案内板が目に留まり、早速寄り道です。
足を投げ出してリラ~ックスの狛犬さん。珍しいですよね。
向島厳島神社は、宮島にある世界遺産「厳島神社」の分社です。
江戸時代初期、安芸広島藩浅野家のお抱え豪商、「天満屋 浄友」によって開拓された塩田の守護神として、延寶8年(1680年)に建立されたんだそう。
何が素晴らしいかって社務所です。日当たりと居心地のいい休憩所が併設されており、お詣りした方限定で、水だしコーヒーとかエーデルピルス生ビールとかクラフトコーラとか。それらを直会として、特別価格で提供していただけるんです。
懐かしい雰囲気の縁側でのんびり。もうここで引き返してもいいぐらいの満足感。
向島厳島神社の公式HP
とは言えせっかくなので先へ進みます
厳島神社からのんびり歩くこと20分。
駅前で手に入れたパンフレットに掲載されている後藤鉱泉所さんへ。1930年(昭和5年)創業なので、昭和レトロを感じられる。‥というより昭和そのもの。昔ながらの清涼飲料水製造所、地サイダーの聖地です。
ここで水分補給の予定だったのですが、手前でビールを補給してしまったので、今回は雰囲気だけを楽しませていただきました。
後藤鉱泉所の公式HP
折曲がった入口のデザインが素敵な美容室などを見ながら
桟橋近くにある「兼吉の丘」へ向かいます。キンカンが鈴なり。
歩行者限定の急坂を登りきると、尾道水道と対岸の街並みが一望。行き交う船が旅情をそそります。これから向かう千光寺も見えていました。
兼吉の丘から桟橋を見下ろしています。着岸している渡船はまもなく出航だと思われますが、すぐに対岸から戻って来るので慌てなくても大丈夫。
尾道と向島を結ぶ渡船は複数の航路があり、兼吉桟橋~土堂桟橋間が最短なんだそう。パンフレットには約3分と記載されていました。
それでは…と、スマホで計ってみたら何と2分17秒でした!(スタートがチョッと遅れたので実際には2分30秒ぐらいかと)
さて、この後は…
階段をのぼり、途中で振り返ると「THE 尾道」な風景が。
しかし、この辺りには車が入れるような道はありません。住んでいる皆様の生活は大変なのではなかろうか。普段の買い物はまだしも、冬に18ℓの灯油を背負うのはチョッと無理。などと想像しながら坂道を登って行きます。
渡船を降りて坂道を歩くこと30分。千光寺頂上の展望台に到着です。
8キロ近い長さがある尾道水道の東の端から西の端まで全部見えてます。45分前に立っていた、向島の「兼吉の丘」もすっかり眼下に。海抜144mとは思えない大パノラマが広がっていました。八朔のソフトクリーム、美味しかったです。
歩くのが苦手な方は、片道3分のロープウエーがあるのでご安心ください。
展望台から少し下ると千光寺。
東京から尾道に帰ってきた林芙美子が車窓から見上げたのは、この赤い塔だったのでしょうか。
海が見えた。海が見える。5年振りに見る尾道の海はなつかしい。
汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。緑色の海向こうにドックの赤い船が、帆柱を空に突きさしている。私は涙があふれていた。
【林芙美子 放浪記より】
満開の河津桜(かな?)と青い空
千光寺周辺のソメイヨシノは3/28に開花、4/3が満開の予想になっています🌸
天寧寺の三重塔の脇を下り路地を進むと…
カン カン カン カン カン カン カン カン・・・
どこからか踏切の音が。周囲にはカメラを構えている女性が数人。
これはもしや⁉と、ワタクシも階段の端でスマホを構えます。やってきたのは春色の列車。「やった!」「撮れた撮れた」という歓声。列車のある風景って絵になりますよね。階段と列車というのは尾道らしさのひとつなのかもしれません。
実はこの数分前にも別の列車が通過していったんです。それはステンレスの銀色車両でした。う~ん、チョッとちがうなぁ‥‥。少し粘っていたら黄色い車両がやってきたのであります(嬉)
市街地へ降りてきたら「本通り商店街」を尾道駅方面に進みます
アラジンのオーブンがおいてあり、温めて食べ歩きが出来ました。
駅に戻って予定していた電車に乗車。車窓から千光寺の赤い塔をパチリ。
次に尾道に来るのは5年後でしょうか? その時も春色の列車が走っていますように‥
🐰
尾道に最も近いのは「休暇村大久野島」です。しまなみ海道を渡れば「休暇村瀬戸内東予」、北上すれば「休暇村帝釈峡」も車で2時間以内です。
休暇村大久野島 公式HP
休暇村瀬戸内東予 公式HP
休暇村帝釈峡 公式HP