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ツアー

2021.05.21

前橋からロンドンへ 生糸が結ぶ9,000kmの道

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スタッフ名:岩永

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4月中旬、大阪発休暇村ゆっ旅ツアー「桜の季節に巡る 関東休暇村めぐりツアー」を催行しました。当初の天気予報では雨が続く予報でしたが、ツアー中はそこまで降られることはなく季節の花々と観光名所を楽しむことが出来ました。
ツアー3日目の朝、標高1400mの休暇村嬬恋鹿沢では園地内に残る雪がキラキラと太陽の光に反射してそれはそれは美しい景色。レストラン入口付近には正方形の窓があり、その時間ごとの風景を切り取ってくれます。
嬬恋鹿沢を出発し、八ッ場ダムで休憩をして五徳山水澤寺でご参拝。今年は桜の開花が早かったので桜の見ごろは少し過ぎていましたが、その代わり背丈の高い椿が彩りを添えてくれました。お腹を空かせた我々は群馬県前橋市へと向かいます。
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前橋にイギリスのアンティーク建築?
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アンティークとは「古くて価値のあるもの」を指します。遠くイギリスから素焼きのレンガを運び、ヴィクトリア時代の建築を再現した英国庭園がここアルバート邸。女王とその王配アルバート公の二人の愛をたたえる場所として群馬県前橋市に建てられました。

 
19世紀のイギリスは「太陽の沈まぬ国」と称された大英帝国の黄金期。この時代を築いたのは弱冠18歳の若さで即位したヴィクトリア女王でした。女王は政権争いに巻き込まれながらも、政略結婚をはねのけて自分で選んだパートナーと結婚をします。しかも相手は従兄弟であり異国ドイツから迎えたアルバート公。イギリスでの公的地位や爵位を持たない男性との結婚は当時国民からあまり歓迎されなかったようですが、二人は大きな障壁を乗り越え四男五女の子宝に恵まれました。

普段は結婚式場として使用されておりますが、今回ゆっ旅ツアーでは3日目の昼食でお伺いしました。
 
「白」と「黒」の女王
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ここで少しヴィクトリア女王にまつわるお話にお付き合いください。
1840年2月10日、セント・ジェームス宮殿で結婚式が執り行われました。女王に結婚を申し込むことは失礼にあたるため、プロポーズはヴィクトリア女王が行ったそうです。
 
彼女より以前のロイヤルウエディングでは、さまざまな色合いのウエディングドレスを着用してきました。現代のカクテルドレスにあたるものをイメージするとわかりやすいかもしれません。しかし、ヴィクトリア女王は自らがデザインしたシルクの純白ウエディングドレスを身にまとい、王冠の代わりにフラワークラウンを被るという可憐さ。その姿は瞬く間に話題となり、ここから全世界に「花嫁は白を着る」という流行が広まっていきました。
 
時は流れ1861年、アルバート公は42歳という若さで急死。ヴィクトリア女王は、彼が設計し、家族で過ごした思い出のワイト島にあるオズボーン・ハウスに閉じこもり公式の場から姿を消します。最愛の夫を亡くした後は、生涯「黒い喪服」を着て過ごしました。ただ、喪服といっても一辺倒ではなく、身に着けるアクセサリーやドレスの生地でアレンジ。
白い衣装で愛を誓い、独り身となった後は黒い衣装で愛を貫いた女王とも言えるのではないでしょうか。
前橋からロンドンへ 生糸が結ぶ道
ヴィクトリア時代の初期からイギリスでは贅沢な衣装はもちろんのこと、寝具やカーテンなど生活のあらゆるところにシルクが使われていました。生活必需品といっても過言ではありません。
生糸の輸入先としてはヨーロッパが中心でしたが、蚕の伝染病により原材料の確保が難しくなります。そこで清国(現在の中国)や日本などから輸入する貿易ルートが確立します。江戸時代後期から養蚕業に力を入れていた幕府は、上州・信州・奥州(群馬・長野・福島)で生産した生糸を横浜港から世界へ輸出しました。主な貿易相手はイギリスだったため、遥か9,000kmの距離にあるロンドンまで運ばれました。もしかするとヴィクトリア女王が身に着けた衣装の原材料はMade in Maebashiだったかもしれませんね。
 
もう少し詳しく知りたい方はこちらの映画もおすすめ。エミリー・ブラント主演の「ヴィクトリア女王 世紀の愛(2009)」。
また、Google Arts&Cultureというアプリを使えば世界中の芸術作品やアートを検索して楽しむことができます。検索窓に「ヴィクトリア女王(日本語でも大丈夫でした)」と入れて検索すると、数多くのヴィクトリア女王の肖像画が出てきました。彼女の「白」と「黒」の肖像画を見比べることもできます。他にもこのアプリでは、自分の写真を撮影して、「世界の名画から自分のソックリさんを探す」機能もあるので、おうち時間に是非。

Google Arts&Culture

ロンドンから前橋へ 生糸が結ぶ道
アルバート公がなくってから10年が経過した1871年、ヴィクトリア女王は彼が設計し建設に着手していた音楽劇場の完成指揮をとります。その劇場の名は「ロイヤルアルバートホール」。赤レンガ造りの円形の音楽ホールでの上演は、コンサートやライブ、オペラ、バレエなど多岐にわたります。1991年には相撲の海外巡業もこのホールで開催されました。
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昼食をいただいたアルバート邸の玄関のドアには、実際にロイヤルアルバートホールから外された本物のアンティークドアが使用されています。ナンバー入りのシアタードアは重厚な趣で特別な存在感を放ちます。
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邸宅内には、ロイヤルファミリーを描いた絵画、直筆の資料や手紙、貴重なアンティーク家具や食器などが飾られています。
 
前橋からロンドンへ生糸を運んだ時代から約150年後、ヴィクトリア時代の栄華を支えた町には二人の愛の証がアンティーク建築として今でも大切に保管されています。
後記
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関東ツアーで訪れたアルバート邸ですが、本当にイギリス旅行へ行ったかのような雰囲気でした。玄関までに広がるイングリッシュガーデンや、表玄関から見るイギリスから運ばれた赤褐色のレンガ、そして重厚なロイヤルアルバートホールのシアタードアを開けて中に入るとそこはもうイギリス。休暇村ゆっ旅ツアーロンドン編と言っても差し支えないのではないでしょうか!
 
新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行に行けない今だからこそ、パスポートのいらない日本国内の海外気分を味わえるところ、また実際に行きたい国の予行練習として、興味のある異国情緒あふれる建築を訪ねるのもいいかもしれません。
 
3度目の緊急事態宣言に入り、「もうおうち時間にやることやり尽くした!」という方は、次なるパスポートのいらない海外旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。みなさま引き続き良い旅を!
 
休暇村をめぐる「ゆっ旅」ツアー
あらかじめバスや電車など旅の移動手段が組み込まれた休暇村のお得なツアー。
その土地ならではの山海の幸や名物料理を味わったり、休暇村周辺の見所へ案内します。

「募集中のゆっ旅ツアー (※2021年5月21日時点)」
●観光列車エトセトラ&あめつちで行く 山陽山陰休暇村巡り
  出発日 2021年6月24日(木)

●青の路&金の路、かわせみやませみ、A列車で行こうコース 36ぷらす3ツアー
  出発日 2021年9月3日(金)

●黒の路&海幸山幸コース 36ぷらす3ツアー
  出発日 2021年8月26日(木)

こちら以外にもたくさんご用意しておりますので、下記からご覧ください。
 
 

 

ゆっ旅ツアー