弘前公園の桜だけじゃない?!青森県の魅力に迫る
青森県の人気観光スポットといえば、弘前公園の桜。今年も世界中から観光客が訪れて賑わいを見せていました。桜のシーズンが過ぎて夏のねぶた祭りの時期までの間、県内では少しだけ観光客が減り、街の中は落ち着きを見せ始めます。そんな時にこそ、ゆったりと青森を満喫するチャンス!ということで今回ブログのテーマに選びました。
まず青森で自慢したいのは公衆浴場の豊富さと大人料金400円以下が相場という驚きの安さ。桜祭りやねぶた祭り開催時期のオンシーズンはどこの公衆浴場も混雑しますが、今の季節は比較的どこの公衆浴場も空いているので温泉好きにはおすすめの季節です。ということで、今回はおすすめの温泉施設と県民に愛される地元グルメについてご紹介していきたいと思います。
青森県民の温泉愛について
青森県は一人口10万人あたりの公衆浴場数が全国1位、温泉地の数は全国5位ということをご存知でしょうか。
私自身も幼い頃から祖父母に連れられて温泉に行くような日常でしたが、よくよく考えてみると毎日同じ温泉ではなく、日替わりで施設を選べるほど選択肢が多かったなぁと改めて気付きます。温泉大好きな県民の車にはいつでも温泉に行けるように風呂道具セットが積み込まれているのも常識。
というのも、青森県の入浴施設は基本的にシャンプー類の備え付けがありません。そのため、風呂道具セットの持参は必須。そんな温泉事情と県民性を反映させた「風呂道具 IN CAR」というステッカーが今注目を集めています。このステッカーは県が県民の風呂好き文化発信と入浴施設のPR目的で考案したもので、入浴施設向けに配布したところ好評となり、商品化へと繋がりました。このステッカーを張ったマイカーの写真を受付で提示すると、入浴料の割引を受けられる施設もあります。そんな県民がこよなく愛する温泉施設を以下ではいくつかご紹介します。
鶴の名湯 温湯温泉(ぬるゆおんせん)
黒石市にある黒石温泉郷、その中でも最も歴史が古いとされているのが温湯温泉街(ぬるゆ)です。その温湯温泉街の中心地にあり、シンボル的な存在となっているのが鶴の湯です。泉質はナトリウム・塩化物泉、無色透明で源泉かけ流しです。 タイル張りの温泉には浴槽が2種類、熱湯44度とぬる湯42度となっていますが、どちらも非常に熱かったです。5分浸かるだけで身体の芯までほかほか。
料金は大人300円(中学生以上)、子ども100円(3歳以下無料)。年中無休で営業時間は5時~22時でした。
鶴の湯について
宝温泉黒石
続いて、黒石インターすぐ近くの宝温泉です。(※写真は近くの観光名所であるこみせ通りを散歩した際に撮影したもの。)宝温泉は浴槽2つ、サウナ、水風呂があります。広々したカランは30か所ほどあり、シャワーからは源泉が出てきます。源泉名は村上温泉と言い、泉質はアルカリ性単純温泉です。とろみのあるお湯はほんのり黄色くなっています。そして、こちらの源泉温度は39度ほどなので、県民好みの42度ほどまで加温されています。観光客向けというよりも地元の人のお風呂!という雰囲気が楽しめます。浴場では自分以外のみんなが知り合いという雰囲気で、「こんばんは~」「今日はいつもより早く来たのね?」「先にあがります」「おやすみないさい、また明日~」という会話が飛び交っていました。
料金は大人350円、小学生140円、幼児60円。年中無休で営業時間は5時~22時でした。ちなみに宝温泉では宿泊可能で大人1名5,500円(税込、夕朝食付)という破格で泊まることもできます。家族風呂付の利用の場合は1回1300円で利用可能です。
宝温泉について
津軽富士見荘
3つ目は、鶴田町にあるつがる富士見荘です。こちらの温泉は内湯から岩木山と鶴の舞橋を望むことができます。鶴の舞橋とは、日本一の木造三連太鼓橋のことで鶴が舞う姿をイメージして作られた橋で青森県を代表する観光スポットのひとつです。そんな橋と岩木山を眺めながら楽しめる温泉の源泉名は大沢温泉と言い、泉質はナトリウム塩化物泉です。温泉は鉄のような香りがあり、お湯の色は淡黄褐色、源泉かけ流しでした。
料金は大人350円、小学生170円、幼児無料。営業時間は7時30分~20時30分です。
弘前市にある伝説のクレープ店クルックー
先日、弘前市出身のシソンヌじろうさんがクレープ屋さんを開きました。実はイトーヨーカドー弘前店にあるポッポというクレープ屋さんは約40年にわたり地元民に愛されてきたのですが、イトーヨーカドー閉店に伴い2024年9月に閉店を余儀なくされました。そんなポッポの味を引き継いだクレープ店を2025年2月にオープンしたのがシソンヌじろうさん。その名もクルックー。メニューもポッポ時代と変わらぬ定番のものばかり。当面の間は11種類に絞ってとのことですがいずれは増やしていくとのことでした。クレープは日本全国で食べられるものと思うかもしれませんが、ポッポのクレープはクレープ生地がもちもちで一味も二味も違います。そして1個300円~というポッポ時代と変わらぬ良心的な価格。弘前へ行く際にはぜひ立ち寄ってみてください。
営業時間は10時~17時30分、木曜定休です。
クルックーについて
青森市にある餅屋英太郎(ひでたろう)
続いてのおすすめグルメは、青森市にある手作り餅屋英太郎です。以前は、地元の物産館やショッピングモールでのみ販売されていましたが、2000年に常設店舗がオープン。お店の名物は長方形のくし餅でごま、あんこ、みたらしで各種130円。どれも美味しいですが、個人的におすすめはみたらし。やわらかくて美味しいお餅は、午前中で完売することもあるほど人気なので、なるべく早い時間帯に行くことをおすすめします。Webサイトなどは一切ないため、気になる方は画像の住所を頼りにお店を訪ねてみてください。
英太郎住所:青森市浪岡大字大釈迦宇沢田53-3
まとめ
ということで、今回はオフシーズンにこそ満喫していただきたい青森県の魅力についてご紹介しました。これから夏になるとねぶた祭りが始まるため、8月2日~7日までの期間は国内外の観光客300万人が集結し(青森県の人口は115万人ほどなので2倍以上になります。)、県内は大混雑、さらに新幹線、飛行機、ホテルが取りにくくなるという状況がうまれます。ねぶた祭りも青森の見どころのひとつではありますが、人混みを避けてのんびり青森旅行を満喫したいという方には今がベストシーズンですので、ぜひご旅行を検討してみてください。
最寄りの休暇村は岩手網張温泉