紀淡海峡に浮かぶ南国の別天地
瀬戸内海国立公園内の紀淡海峡に浮かぶ南国の別天地、友ヶ島は、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称名です。
その中でも沖ノ島には、ラピュタを想像させるような要塞時代を偲ばせる砲台跡が点在。
それらをめぐるハイキングコースも開かれています。
純白の姿がコバルトブルーの海に見事に映える洋式灯台、第2砲台跡をはじめ、展望台、第3砲台跡、桟橋をめぐって約1時間30分。
風光明媚な散策コースとしても人気があります。
島内中央部の深蛇地では、湿地帯植物が群生しており、約400種もの植物を見ることができます。植物に興味のある方は是非いちど、足を運んでみてください。
また、古い歴史をもつこの島は、役の行者に始まる修験道にまつわる史跡や行場も現存します。夏場は家族連れでの磯遊びなどに最適の島です。
友ヶ島へのアクセス
友ヶ島へのアクセス方法はフェリーとなります。
南海加太線和歌山市駅から電車約25分、加太駅下車徒歩約20分、加太港から友ヶ島汽船で約20分になります。
※運航については、気象条件によって変更になる場合や、欠航する場合があるので、当日友ヶ島汽船にお問い合わせください。
※1船につき定員100名となっており、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期は早々に配布完了する場合がございますので、ご注意ください。
<友ヶ島汽船>
073-459-1333
http://tomogashimakisen.com/
大 人 2,200円(往復)
こども 1,100円(往復)
友ヶ島島内散策マップ
自然豊かな島をハイキング
名所探訪コース【3.3km】
野奈浦桟橋⇒(0.9km/20分)⇒第3砲台跡・タカノス山展望台⇒(1.0km/20分)⇒孝助松海岸・池尻広場⇒(0.2km/10分)⇒友ヶ島灯台・子午線広場⇒(0.3km/10分)⇒第2砲台跡⇒(0.9km/20分)⇒野奈浦桟橋
標準歩行時間1時間20分/標準所要時間2時間30分
※お出かけの際には、歩きやすい服装をご用意ください。
当時の雰囲気残る「砲台跡」
友ヶ島は、黒船来航の頃から大阪湾を守る要衝とされ、紀州藩は幕命により友ヶ島奉行を置きました。明治時代になるとさらにその重要性が高まり旧陸軍により由良要塞の要所として大規模に整備されました。大きな大砲を島内のあちこちに備え、約600人の兵隊が駐屯する要塞となり、第2次世界大戦が終わるまで一般人の立ち入りができませんでした。
砲台には敵艦隊との長時間にわたる砲戦継続を目的とした「砲戦砲台」と、狭い海峡部などを通過する敵艦を待ち伏せて射撃することを目的とした「要撃砲台」などがありますが、友ヶ島では第3・第4砲台が「砲戦砲台」、それ以外の砲台が「要撃砲台」となっています。
砲戦砲台は山地に築かれることが多く、砲台に付随して造られる「観測所」の指示による間接照準によって、榴弾砲(放物線状の湾曲した弾道)を放ち、敵艦を頭上から攻撃します。一方、要撃砲台は敵艦を横から攻撃する目的で、カノン砲(水平に近い弾道)を備砲し、砲身及び射程距離が長いことが特徴となっています。
今なお現役白亜の「灯台」
瀬戸内海国立公園・紀伊水道の加太と淡路島の中間に浮かぶ友ヶ島に建つ友ヶ島灯台は、平成27年11月に登録有形文化財(建造物)に登録されました。
明治元年(1868年)灯台建設のため明治政府の招きで日本に来た、イギリス人のリチャード・ヘンリー・ブラントン技師が兵庫港(現在の神戸港)の開港に備えて、紀伊水道友ヶ島に灯台設置の必要性を認め、明治3年4月7日に工事着工、2年2か月の年月をかけ、明治5年6月25日に初点灯した石造りの洋式灯台です。
建設当時は、現在の場所の西側(海側)25mの位置に建っていましたが、旧陸軍の要塞建設のため現在の場所に移動しました。また、建設以来、消えることのなかった灯台の光ですが、昭和20年3月のアメリカ軍機の襲撃により被害を受けたことに加え、日本軍の戦術上の要求もあって、一時消灯しなければなりませんでした。しかし、昭和20年8月16日に仮復旧して再び灯台の光がともされ、それ以来、消えることなく紀伊水道を航行する船舶の安全を見守っています。
音声AR観光アプリ『友ヶ島』
友ヶ島の魅力をより多くの方に知っていただく為に、和歌山市がエイベックス・エンタテインメント株式会社と共同で観光ガイドアプリ『友ヶ島』を開発!アプリをダウンロードしていただくと、音声観光ガイド「友ヶ島要塞探索の旅」や音の美術館「友ヶ島第3砲台美術館」などのコンテンツをお楽しみいただけます。ぜひ、アプリをダウンロードして友ヶ島へお越し下さい。
音声観光ガイド「友ヶ島要塞探索の旅」
アプリ利用者の位置情報をビーコンやGPS等により把握し、プログラムされた音声情報を自動再生する仕組みとなっており、利用者が友ヶ島島内の施設に近づくと、アプリからその解説が自動的に流れるとともに、画面には当時の様子を紹介する貴重な史料などが映し出されます。
アプリ名:「友ヶ島」 ※スマートフォン専用アプリになります。
価格:無料(ただし、ダウンロードやご利用時にかかるパケット通信料はお客さまのご負担となります。)
アプリのダウンロード方法
和歌山・友ヶ島観光の拠点に
休暇村紀州加太は加太港まで、車で10分!
友ヶ島観光の際にはご利用ください。
和歌山県、和歌山市の瀬戸内海国立公園内にある休暇村紀州加太は、高台から紀淡海峡の絶景を望む温泉リゾートホテルです。紀淡海峡に浮かぶ島々を眺めながら、お食事では鱧、伊勢海老、クエといった旬の食材をご用意しておりますので、季節に合わせてご堪能ください。
特に、温泉大浴場のインフィニティ風呂からの絶景は一見の価値あり!
自然にときめくリゾート 休暇村紀州加太