雨雲レーダーとにらめっこしながらキャンプ
キャンプ初心者夫婦がおっかなびっくり、2泊3日のキャンプをしました。
洗礼のような暴風雨にも見舞われ、どたばた珍道中。
結論から言うと、
キャンプ、最高。自然、感動。嬬恋村、大好き。
ハプニングも含めて、こういう経験が人々をキャンプにのめり込ませるのだろうな。
そんな体験記です。
「私にもできそう」とか「楽しそう」、「嬬恋村に行ってみたい」と
少しでも思っていただけたら、このブログは大成功です。
ではでは、少しの間お付き合いくださいませ。
大自然の掌の上、嬬恋村
今回足を運んだのは群馬県の嬬恋村。
都市部のスーパーの野菜コーナーに嬬恋村で採れた野菜たちが並ぶのを
目にしたことがある方も多いと思います。
今回訪れたのはこちら。
観光地や産直市場などなど。
スーパーマーケットも便利なのでピンしています。
都内からレンタカーをブンブン鳴らして走ること約3時間。
もちろん安全運転です。
キャンプをするにあたり「食材はすべて現地で調達する」
というルールを自分たちに課しました。
スパイスや調味料以外はすべて現地で調達するというものです。
お家の冷蔵庫に入っているものも、ストックしていた食材たちも、今回は一切無視!!
現地で購入しようとかたくなに決めたのでした。
(なぜそこまで…苦笑)
食材を見つけられなかったらどうしよう…。
そんな心配は全く無用。
近くには野菜を販売する販売店がたくさんあります。
朝どれ野菜たちが並び、目移り。何を作ろうか、嬉しい悩み。
強力なクーラーボックス持参だったので、往路で2日分のお野菜をゲットしようと計画しました。
お店によって扱っているものが少しずつ異なるので
時間に余裕があればいくつか回ってみるのもきっと楽しいです。
今回は2店をハシゴしました。
高原野菜直売羽生田売店
さっき畑で採ってきましたよ~と言わんばかりに、
店先にはキャベツやトウモロコシが入ったコンテナがどすんと並んでいます。
その中で、見つけました。
幻のキャベツ「419」!
残り僅かのところ手に入れることができましたが、
あっという間に売り切れてしまっていました。運がよかった!
ポップには「崩れやすいため両手でお持ちください」と。期待が高まります。
今晩、味噌とかマヨネーズでシンプルにいただこう。
何のレシピも浮かんでいませんでしたが、
葉のついた人参が珍しく、あまりにも可愛かったのでこちらもいただくことにしました。
名称 |
高原野菜直売羽生田売店 |
住所 |
〒377-1404 群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原1053-985 |
TEL |
0279-84-6866 |
定休日/営業時間等 |
お電話またはHPよりご確認ください。 |
高原野菜直売羽生田売店公式ホームページ
あさまのいぶき
8月にオープンしたばかりという直売所で、まだ新しいにおいが残る綺麗な店舗。
野菜の他、手作りのドレッシングなどの加工品もいくつか置いてあります。
その中で目に留まったのが「鎌原きゅうり」。
???思ってるきゅうりと違う。
太くてゴツゴツして、パンパンに張っている。
海外のピクルス?のような丸みを帯びたフォルムにはちょっとびっくりします。
調べてみると、昔からこのエリアで栽培されてきた在来種、きゅうりの原種に近いという話も。
これは買うでしょ!食べるでしょ!
こちらも今晩、味噌とかマヨで。楽しみな晩酌です。
何を買ったかは後ほどご紹介します。
お楽しみに~
名称 |
嬬恋村農産物等直売所「あさまのいぶき」 |
住所 |
〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原493-17 |
TEL |
0279-82-1283 |
営業時間/定休日等 |
9:00~17:00/不定休 |
あさまのいぶき facebook
役者はそろった、いざキャンプ場へ
キャンプ場までは車で30分くらい。
その道中にはスーパーやコンビニ、ホームセンターもあるので、
食材だけでなく薪や炭も調達できます。
足りないものを買い足しながら、向かうは休暇村嬬恋鹿沢キャンプ場。
ホテルから徒歩3分ほどのところにキャンプエリアがあります。
今回はオートサイトを利用します。
その他にも、フリーサイトや、手ぶらでキャンプを楽しめる休暇村オリジナルロッジ型テント付きのサイトもあります。
小さなお子様連れの方はテントの設営中でもお子さんから目を離せないなど、
心配事もあるのでは。それが初めてのキャンプだとなおさらです。
このキャンプ場では手ぶらでキャンププランも充実しているので
安心して子供たちのキャンプデビューができます。
休暇村嬬恋鹿沢キャンプ場
キャンプ場内には炊事棟が4か所、トイレも2か所あり不便は全く感じません。
今回はオートサイトを利用したのでAC電源の他、水道・シンク、野外炉付き。
特に水道は食べ終わった食器をどんどん洗えたので、とても便利に感じました。
レンタル品も様々あり、万が一忘れ物があっても慌てなくて済みそうです。
ちなみに、「手ぶらでオートキャンプ」プランではピザ釜で本格的にピザを焼けるんですって!!
これはやらない手はありません。
明日の予定に、ピザの食材探しが追加されました。
私たちが利用したのは星マークのついたところ。
ちなみに、そこからの様子はこちら。
風がビュービュー吹いていますが、木々が助けてくれます。
忘れてはいけない、このキャンプ場の魅力のうちのひとつが温泉大浴場。
1000年以上の歴史がある温泉だそうです。
昔は湯治場としてもにぎわっていたというから、その泉質はお墨付きです。
休暇村嬬恋鹿沢「雲井の湯」
と、この度入手した嬬恋野菜たちをご紹介します。
どれもフレッシュ!
手に取っただけで新鮮さが伝わります。
ど真ん中にいるのがキャベツの「419」、その右下にいるのが「鎌原きゅうり」です。
農家の皆さん、そして嬬恋村の空と大地よ!
恵みをありがとう。
大切に、おいしくいただきますね。
と思っていた矢先の出来事。
夕食時、バケツをひっくり返したような雨が降りました。
そんなのも、キャンプならでは。
雨音をBGMに食事をしようとサラダに目をやると…、
つまみ食いしているコを発見。
ぎゃー!!
しばらく恐怖のあまりフリーズしましたが、
気を取り直して。落ち着け、私。
この地域の野菜が美味しい証拠じゃないか。
今日は新月、かつ雨降り。
おかげであたりは真っ暗です。
あぁ。都会の夜は明るかったんだなぁと改めて感じます。
ちなみに、この時期の嬬恋村の気温ですが、
天気によっては日中は半そででも暑いですが、夜はしっかり冷えます。
長袖必須です。
雨上がりの嬬恋の朝
どんより曇り空ですが、雨は止んだ様子。
昨日買ったトマトは、チキンと仲良くパスタソースになりました。
麺を茹でるのには「水漬けパスタ」という裏技を使っています。
自宅キッチン用レシピではありますが茹で時間が圧倒的に短縮できるので、
キャンプにもってこいです。
しかも麺が生パスタのようにもっちりして美味しい!
是非チャレンジしてみてください。
簡単なレシピをどうぞ(自宅用)。
水漬けパスタ簡単レシピ
お腹がいっぱいになったら、
嬬恋村をドライブします。
愛妻の丘
お天気だったら、こんなに素晴らしい絶景が眺められます。
一方、本日。
それでも、高い建物や目の前を遮るものがなく開けたこの景色は爽快感があります。
嬬恋村は「愛妻家の聖地」。
その中でも聖地中の聖地であるのがこの愛妻の丘だそうです。
妻への愛を叫ぶ前に、「愛の鐘」を鳴らすのがこの丘のお作法なんだとか。
知ってか知らずか、ぎゅんぎゅん鈴緒を引っ張る夫。
浅間山麓に鳴り響く鐘の音。
思った以上に音が大きい!
震えあがる妻。
恥ずかしいからやめてくれ~!
変な汗かいた~
こんなレターボックスもあります。
日頃伝えられないパートナーへの大切な想いを手紙にして、
こっそりこのポストに投函してみてはどうでしょう。
「妻との時間を作る旅」ホームぺージ
鬼押出し園
浅間山の麓に広がる「鬼押出し溶岩」は1783年の浅間山噴火の際に流れ出た溶岩流で、
公園として整備されており、エリア内を見学することができます。
入り口からして、心の準備を求められているよう。
ドキドキ。
この厚く垂れ込めた雲が、一層雰囲気を出します。
何だここは。
日本じゃないみたい。
ゴツゴツの大小の岩に360度を囲まれて、
「山の向こう、ずっとずーっと向こうまでこの景色が広がっていたとしたら…」
と、妙な妄想をしてみる。
ぞわっとします。黒澤明監督の「夢」を観たときに感じたぞわっと一緒です。
そんな中、矢印に導かれて岩の中をのぞいてみるとヒカリゴケを発見!
岩のゴツゴツに圧倒されていましたが、改めて見てみると高山植物がそこかしこで見られます。
全部ひっくるめて、自然って、すごい。
人間がどうしようと、どうにもできないような、圧倒的なパワーと
生命力のたくましさを感じました。
ググっとぐんま「鬼押出し園」紹介ページ
夢中になりすぎて時間が過ぎるのはあっという間。
時計の針よりも、太陽の傾き具合を見ながら行動します。
レンタルしたピザ釜が今晩いよいよ登場します。
市販の食材も上手に使いながら、嬬恋野菜をふんだんにいただきましょう。
鬼押出し園からキャンプ場までの間に、
素敵なベーコン屋さんを発見しました。
ベーコン専門店―Bacon―
キャンプ場から車で30分のところにあるベーコンの専門店。
かわいらしい佇まい。
素敵な店主さんなんだろうなぁ、美味しいベーコンだろうな。
と入る前から確信してしまうような、そんな雰囲気です。
取り扱っているのはベーコンのみですが、種類がいくつもありました。
このお店のベーコンは生でも食べられるんですって。
「わさびも一緒にどうぞ」と、一緒に袋に入れてくれました。
HPではお取り寄せもやっているそうなので、自宅でも楽しめますよ。
ベーコン専門店―Bacon―
ピザピザピザ~♪
煙突が突き出たピザ釜。
釜を温めている間に、食材準備です。
トマトソースに、チーズ、フレッシュトマト、ピーマン
ベーコンをトッピングにします。
途中、焼きムラができないよう、奥と手前を上手に入れ替えます。
あっという間に焼きあがり。
ものの5分くらいでしょうか。
これがとんでもなく美味しいのです。
釜の中に敷かれた石が生地をパリッとさせてくれ、
クリスピー感がしっかり味わえます。
せっかく苦労して温めた釜なので、この熱を活用しないともったいない。
手羽先にタコススパイスをもみ込み、少しの塩と嬬恋村のじゃがいもとで一緒に焼きます。
鉄製フライパンにオリーブオイルを塗っておいて、
焦げないようにアルミホイルで蓋をして、Go To 釜!
こちらはじっくりじ~っくり火を通します。
約20分ほど。
そしてできたのがコチラ。
スパイシーでビールによく合います。
キャベツで有名な嬬恋村ですが、じゃがいももとっても美味しいんですよ。
最後の夜も曇り空、ちらちらと雨も降っていました。
きっと、お天気の日には降り注ぐような星が見られるんだろうな。
それでも、雲の切れ間に見える夜空にはたくさんの星。
それも見たこともないような数。雲の間からこぼれ落ちそう。
口を開けてそれを眺めていると、シュッと一筋の光。
流れ星だ!!やったぁ!!もはや小躍り。
なんともにくい演出です。
お天気には恵まれたとは言えないけれど、
こんな自然のサプライズが、すべてをいい思い出に変えてくれた気がします。
雨も恵み
昨日までのお天気が嘘のような爽やかな朝。
草木が青々してピンとしている。
早起きが気持ちいい。
これぞ、森林浴。
のんびりお散歩したいなぁ。ゆっくり朝食を食べたいなぁ。
とはいえ、キャンプのチェックアウトは何かと忙しいもの。
後かたずけにパッキング。やることが結構あるんです。
嬬恋鹿沢キャンプ場は事前予約することでホテルの朝食ビュッフェを食べられるので
後かたずけに慌てることもありません。
予め夕食も、朝食も全部そろった手ぶらでキャンププランなら
もっと気軽にキャンプできますよ。
休暇村嬬恋鹿沢キャンプ場
わーわー言いながら、何とかかたずけも終了。
レンタルしたものをお返しに。
って、
悔しいくらい良いお天気じゃないか!!
もう!気持ちいいぞ、青空。
最後に、ホテルのショップでお土産を物色。
面白いものを発見しました。
その名も「愛妻ダー」。
ただのサイダーではありません。
なんとキャベツ酢を使っているのです。
味はというと、しっかりキャベツの味がするのが不思議。
フルーツ酢に近い味なので、とても飲みやすいです。
癖になる味。
キャベツ酢とムラサキキャベツ酢と2種類あります。
妻の手しごと 公式ホームページ
買い物を終え、ホテルのテラスから。
なんだかさみしくなってきた。
帰りたくないな。
秋の空のせいかしら。
キンキンに冷えた瓶を携えて、
そろそろ帰路につきます。
旅の出来事を振り返りながら、
愛妻ダーで乾杯しよっと。
すっかり嬬恋村のファンになりました。