トラベルマガジン

観光

2026.02.27

休暇村と廃線(東日本編)

254 view

スタッフ名:黒滝

~昨秋、碓氷峠を訪ねました~
1997年に北陸新幹線開業により廃線となった信越本線の横川駅〜軽井沢駅間(11.6km)の鉄道遺構で、旧碓氷峠鉄道施設・第三橋梁はあまりにも見事です。
木村拓哉さん主演のドラマ『Believe』でその土木建築の美しさを語るシーンも出てきますが、急こう配の碓氷峠をアプト式(線路の真ん中に補助用のギアレールが敷設)で140年前に登っていた、まさにその鉄道橋。
画像1
駅弁で有名な横川駅・荻野屋の「峠の釜めし」も、このアプト式車輛の連結・解放に時間を要した横川駅の長い停車時間が生んだものなのだそうです。
廃線跡を歩くことができる「廃線ウォーク」も開催されています。また、車であれば一部区間だけ“ちょい散策”も可能です。「富岡製糸場と絹産業遺産群」が2014年に世界文化遺産に登録された際に、
候補として検討されたこの鉄道遺産群(レンガ造の橋梁7基、隧道11基、変電所3棟等)。
休暇村嬬恋鹿沢を訪れた際は、是非、訪れていただきたい場所のひとつです!
ちょうどこの区間の中間点・熊ノ平駅は上下列車の交換場所だったので茶店があり、名物のだった“力餅”も、場所を移した国道18号旧道にある玉屋ドライブインで食べる事ができます。
画像1
今回は、休暇村の周辺にある廃線の歴史、鉄道ノスタルジア(東日本編)を調べてみました。
〇 支笏湖の場合
王子軽便鉄道(通称「山線」)・・・ 1908(明治41)年に苫小牧~支笏湖間で運行を開始、王子製紙の発電所建設資材輸送を目的としていました。現在、湖畔には「山線鉄橋」が遺構として残されています。
 
恵庭森林鉄道・・・ 千歳市のお隣り恵庭市には、恵庭駅~漁川上流俗称「滝の上」間29.7kmがあり、主に木材の運搬に使用され、特に、本線は王子製紙が漁川発電所建設のため敷設した北海道唯一のインクライン(つるべ式索道鉄道)でした。廃止は1955(昭和30)年。郷土資料館にこの機関の模型が展示されているようです。
画像1
〇陸中宮古の場合
JR岩泉線・・・ 茂市駅(JR山田線)~岩泉駅(下閉伊郡岩泉町)を結んでおり、日本三大鍾乳洞・龍泉洞へのアクセス鉄道でした。そもそもは、戦時中、耐火煉瓦の原料となる耐火粘土の輸送のために建設された路線のようです。2014年(平成26)年に土砂崩れの復旧を断念し、バスによる輸送に切り替り廃線となりました。
三陸鉄道
岩泉・龍泉洞
(宮古第一地底湖)
〇 日光湯元の場合
日光軌道線・・・ 日光駅~馬返(いろは坂手前)間を結んでいた、東武鉄道運営の路面電車。
愛称は「日光電車」で、1968(昭和43)年に廃止されました。

日光鋼索鉄道線・・・ 馬返駅~明智平駅(いろは坂上)を結んでいた東武鉄道の鋼索鉄道(ケーブルカー)。
馬返駅で日光軌道線と連絡する形で運行しており、1970(昭和45)年に廃止されました。
廃線跡は現在ほぼ国道120号線になっているようです。中禅寺湖や華厳の滝の至近まで、鉄道で行ける時代があったなんて知りませんでした。
画像1
〇 嬬恋鹿沢の場合
信越本線の横川駅〜軽井沢駅間は、冒頭で述べたとおりです。

草軽電気鉄道・・・ 新軽井沢駅~草津温泉駅を結ぶ東急グループの鉄道路線(軽便鉄道)。
スイスの登山鉄道に着想を得て、草津と浅間山麓の高原地への輸送を目的に着工され、1914(大正3)年 開通。1945(昭和20)年に国鉄長野原線(現・JR吾妻線)が開業すると利用者は一気に国鉄側へシフト、1962(昭和37)年に廃止されました。敷設区間は55.5kmですが、一部、廃線跡を歩く(歩鉄?)の人の記録もWEB上で見かけました(お出掛けの際は自己責任で)。
アプトの道・変電所
アプトの道・レンガ式橋梁
〇 EXTRA
東京でも廃線跡にばったり出会いました。
旧国鉄越中島貨物駅から豊洲方面に延びていた貨物線で、晴海通りに並行して残っている「春海鉄道橋」です。ローゼ橋と呼ばれる美しいアーチ橋ですが、赤錆が目立つことから「赤橋」とも呼ばれており、1989(平成元)年に廃止されています。
築地で海鮮、勝鬨橋を渡り月島でもんじゃを食べて、豊洲のららぽーとへ。東京湾岸“食い倒れ”ウオークでも廃線跡を訪ねることができます。
 
廃線をテーマに、休暇村を巡るのも面白いのではないでしょうか。