無二の天才仏師「運慶の真作」が伊豆の国に
4,620 view
スタッフ名:矢津田
数少ない運慶の真作を観ることが出来る伊豆の国の願成就院
日本で最も名を知られる仏師運慶。
東京国立博物館で、9月26日か11月26日まで開催されている特別展「運慶」は、10月24日で来場者が20万人を越えたようです。
数少ないと言われる「運慶の真作」が五体あるお寺が伊豆の国市にあります。「願成就院」です。
鎌倉幕府の初代執権で、源頼朝の義父北条時政が1189年に建立した北条氏の氏寺です。源頼朝が、弟である源義経を匿っていたことでも知られる奥州藤原氏との戦い「奥州合戦」の戦勝を祈願して建立されました。
ここにある運慶の仏像は、平家滅亡から一年後の1186年、運慶三十代中頃の東国での最初の造像で、いずれも国宝に指定されています。仏像の中から出て来たという木札も展示されていますが、「運慶」「時政」という文字を見つけることが出来ました。
■ 阿弥陀如来座像
■ 不動明王・矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制?迦童子(せいたかどうし)三尊立像
■ 毘沙門天立像
※仏像の写真は撮影することが出来ませんので、願成就院のホームページでご欄下さい。
※毘沙門天立像は、東京国立博物館の「運慶展」に出展されています。
願成就院
運慶展
源頼朝旗揚げの地
この「願成就院」のある地域は、世界遺産に指定された「韮山反射炉」が話題ですが、
平治の乱に敗れた、源義朝の嫡子「源頼朝」が流された場所、源氏再興の旗挙げ場所で、源頼朝の妻となった北条政子や北条一族のを偲ぶことの出来る史跡が多く残る場所でもあります。
※写真は源頼朝が流された蛭ケ島(ひるがしま)にある、源頼朝と北条政子の像から見た富士山です。
蛭ケ島近くの歩道にあったタイルの一部です。
北条邸跡の前を流れる川越しの富士山
※北条邸は発掘調査中でした。
北条の里バス停近くにある無料駐車場
ここに車を駐車し、当時をイメージし歩きました。北条政子がいた北条邸から、源頼朝がいた蛭ケ島までの距離間もわかります。
紅葉の季節が近づく修善寺 源氏悲劇の地
願成就院から車で約10km、25分の場所にある修善寺が紅葉で賑わう季節が近づいています。
紅葉の季節は11月中旬から12月上旬です。
修善寺と源氏
この修善寺は、源頼朝の弟であり、源義経の兄である源範頼と、源頼朝の子であり鎌倉幕府二代将軍源頼家が幽閉され最期を遂げた場所で、お墓もあります。頼家の弟である三代将軍実朝は、頼家の子公暁に暗殺され、鎌倉幕府の源氏将軍は断絶、あの源平の戦いに勝った源氏の将軍も1219年、短い期間で途絶えてしまいます。
修善寺を訪れた正岡子規は「此の里に悲しきものの二つあり 範頼の墓と頼家の墓と」と詠んでいます。