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旅行記

2022.02.26

阿佐海岸鉄道のDMV 徳島・高知で世界初を体感しよう!

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スタッフ名:高山

世界初の乗り物 バス?鉄道?どちらも走れるDMV

2021年12月、阿佐海岸鉄道は世界初のDMVの営業運行を始めました。
DMVに乗るにあたり、予約・見学方法、駐車場についてなどをお知らせしながらお伝えしたいと思います。

そもそもDMVって何?と気になっているかたは、阿佐海岸鉄道のHPをぜひご覧ください。

阿佐海岸鉄道 DMVとは?

阿佐海岸鉄道は、どこにあるでしょうか
阿佐海岸鉄道は、四国の右下にあります。北から、JR牟岐線との連絡駅である阿波海南駅、海部駅、宍喰(ししくい)駅、甲浦駅、この4つが鉄道駅となります。このうち、甲浦駅のみ高知県にまたがっています。

大阪からクルマで向かうと、明石海峡大橋経由で約4時間ですので、なかなか遠いです。
ちなみに、徳島県には休暇村はありませんが、
休暇村南淡路(兵庫県)から約2時間半
休暇村讃岐五色台(香川県)から約3時間半
休暇村紀州加太(和歌山県)から約4時間
となっています。
休暇村紀州加太から四国へは、和歌山と徳島を結ぶ南海フェリーを使うのが便利です。約2時間の船旅を楽しみながら、四国へ向かうのも良いかと思います。
 

南海フェリー HP

最大の見どころ!バス⇔鉄道を見るならどこがおすすめ?
おすすめは阿波海南駅! ~撮影スポットと駐車場あり~
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DMVとはそもそも、電車とバスを組み合わせた鉄路も道路も走れる乗り物です。
Dual Mode Vehicleはそのままの意味で「2つのモードの乗り物」です。
そのため、最大の見どころは道路を走ってきたDMVが、車輪を出して線路に入る瞬間です。
それを見る環境がそろっているのが阿波海南駅です。
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おすすめポイント① 駐車場がある!

JRの牟岐線と接続こそしていますが、本数が少なく、周辺観光も鉄道だと難しいのでクルマで来る方が多いと思います。
駐車場は、徳島市からくる場合は駅をほんの少し過ぎたところにあります。見つけにくいので注意してください。
駅の近くにある駐車スペースは、DMVの通り道にもなるので避けた方がよいかと思います。

阿波海南駅 地図(阿佐海岸鉄道HP)

おすすめポイント② 1回で2度見れる!

例えば、阿波海南駅に12:00頃に到着したとすると、
平日ダイヤの場合

・鉄道モードからバスモードへ
阿波海南駅   12:23発
阿波海南文化村 12:27着

阿波海南文化村(終点)で折り返し

・バスモードから鉄道モードへ
阿波海南文化村 12:36発
阿波海南駅   12:40着

となり、15分間で見どころの鉄道モード⇔バスモードをどちらも楽しめます。
 
やっぱり乗りたいDMV どこから乗るのがおすすめ?
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DMVに実際に乗車してみましたが、やはり見るよりも乗る方が楽しかったです。
外も中もほとんどマイクロバスなのに、鉄路を進んでいる感覚、ガタンゴトンとレールの隙間を走る時に出る音は違和感があり面白いです。

時間があれば、往復するのが一番ですが、時間、お金の節約のために片道での利用も考えたいもの。
しかし、クルマでお越しの場合は、片道では同じ場所に戻ってこれないので、すこし大変です。
しかし、工夫すれば徒歩10分程度のみで片道利用が可能です。
その場合のおすすめルートをご紹介します。
片道の利用なら、宍喰ルートがおすすめ!

片道でも鉄道モード⇔バスモードが見たい!という方にお勧めなのが宍喰ルートです。

経路としては、
宍喰駅→甲浦駅(バスモードに転換)→道の駅宍喰温泉(終点)
道の駅宍喰温泉から宍喰駅は、徒歩10~15分ほどで到着できます。
※道の駅→宍喰駅の逆ルートも可
2022年1月現在、片道400円でした。
 
実際に、宍喰駅→道の駅宍喰温泉で利用してみました!
宍喰駅は高架上にある駅です。
エレベーターもあるので安心!
ちなみに、駅からすぐに駐車場がありますので、クルマの方もご利用いただけます。
階段かエレベーターで宍喰駅ホームに到着!これだけ見ると、何の変哲もない鉄道駅です。
しかし、反対を向くと明らかに異質な場所が!
マイクロバスがベースの車両なので、以前走っていた鉄道よりも低床となっておりこのようなホームになっています。
異質なものその②
構内踏切―ホームを移動するためのものです。最近ではあまり見なくなりました。
なぜこれが必要なのかというと……
マイクロバスには両側に乗り降り口がありません!
そのため、進行方向にあわせて両側にホームが必要です。
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鉄道を走るバスがやってきました!

見た目はバス、しかしよくよく見ると前のタイヤが浮き上がっている代わりに、車輪がうごいているのが見えます。

実際に乗車してみると、見た目も中身もほぼバスです。しかし、実際に乗車してみると、”ガタンゴトン”という鉄道独特の心地よい音と振動がします。
その感覚のままトンネルに入ると、鉄道のトンネルをバスで……
なんとも言えない不思議な感覚です。
DMVの乗車方法は?
基本は予約、ですが空席があれば乗れます!
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基本的には、高速バスなどの予約を取り扱っている、「発車オ~ライネット」というページから、事前に予約をしておくことで乗車することができます。
土日等、多くのお客様が来る予定の日であれば、早めに予約された方がよろしいかと思います。
※会員登録、クレジットカード決済が必要のためご注意ください。

しかし、当日ふらっときても、空席があれば乗車することができます。
乗り方は、通常のバスと同じ。バスが来たら整理券を受け取って下車するところで料金を支払います。
DMVの中は、整理券発行機や運賃箱もあり、その様子はまさしくバスです。
運賃箱はあっても、両替機はなく運転手さん対応となるので、おつりが出ないように準備しておくとよいと思います。

 

発車オ~ライネット DMV予約

端っこに来たなら立ち寄りたいスポット

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むろと廃校水族館

むろと廃校水族館は、その名の通り廃校になった小学校を利活用した水族館です。
廃校になり使われなくなった校舎などを展示に使っています。
それだけでも特徴のある水族館ですが、ここの面白さはこれだけではありません!

普通じゃない水族館です……
入場券売り場から面白いです。
16:59までなら「セーフ!」(16:59までに受付すれば入れるという意味)
入口に入って目が行くAED…には金魚。
(本物のAEDはちゃんとあります)
思い出の手洗い場はタッチプールになっています。
跳び箱も水槽になっちゃいます。
がおー!
ボラのエサ
与えると、花火で例えると、線香花火のような風情とのこと。
迫力は求めるなとのこと。
迫力すごいと思うのですが……気のせいでしょうか。
やけに充実しているウミガメ展示
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この水族館の運営は、NPO法人の日本ウミガメ協議会なのです。
現在も、調査や研究拠点としてこの水族館が活用されているとのことです。

これ以外にも、理科室や図書室などにも見どころ満載ですが、是非ご自身の目でご覧いただきびっくり!して頂けると幸いです。
また、Twitterのつぶやきがクスッとくるものばかりなので、
是非ともご覧になってください。

むろと廃校水族館 Twitter