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2024.07.05

全国2位長野県のワインの秘密と入手困難なワインに出会える穴場

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スタッフ名:小田桐

長野県のワイン事情について
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 国内でワイン生産量日本一といえば山梨県ですが、次いで長野県が多いということを知っていますか?私も長野県に来るまで知らなかったのですが、長野県東御市という街はチーズとワインで有名なフランスのブルゴーニュと似た気候であり、ワイン作りに適した環境だと言います。
 
 良質なワイン用ブドウが育つ環境のことをバレーと呼びますが、ここ長野県にも5つのワインバレーを総称した「信州ワインバレー」というものがあります。5つのワインバレーには約80軒のワイナリーがあります。
 
 今回はそんなワインバレーの中のひとつ、「千曲川ワインバレー」にあるおすすめのワイナリーをご紹介したいと思います。
ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー
 2003年から本格的なワイン醸造を開始したヴィラデストガーデンファームアンドワイナリーは東御市にあります。
 
 オーナーさんはエッセイストで画家でありながら美味しいワイン作りに日々励んでおられます。ワイン醸造施設の見学(要予約)だけではなく、カフェでは自家農園のハーブや、近隣で採れた野菜を使ったランチをワインと共に楽しむことができ、窓の外に広がるハーブ農園の景色、ぶどう畑が信州らしく、目でも楽しめる素敵な場所でした。

ヴィラデストについて

リュードヴァン
 2006年、荒廃農地と化したりんご畑を開墾するところから始め、ぶどうの苗木を植え続け、現在に至るまでワイン作りを続けてきたリュードヴァンは東御市にあります。

 「ワインのある食文化を創ること」をモットーにこれまで12,000本以上の苗木を植えてきました。昨年は豊作だったということで、香りも味もボリュームのあるワインに仕上がったとお店の方が教えてくれました。

 ワインに詳しくなくても、好みにあったワインをその場でおすすめしてもらえるので、初心者でも気軽に様々なワインの試飲を楽しむことができます。私はドライバーだったのでノンアルコールにしましたがノンアルコールまでも美味しかったです。

 年間生産本数は決して多くない方だそうですが、蔵元ならではのリーズナブルな価格で希少なワインも飲める穴場スポットだと思います。

リュードヴァンについて

レヴァンヴィヴァン
 2019年からワイン造りを開始したレヴァンヴィヴァンは東御市にあります。

 化学肥料は不使用、醸造には天然酵母を使用するなど自然派ワインにこだわるレヴァンヴィヴァンは、県外在住のワイン好きファンも多いのが特徴です。レヴァンヴィヴァンのオーナーさんがワイン造りを東御市で始めた理由のひとつが、やはりワイン用ぶどうの栽培に適した土地だったからだそうです。ぶどうだけではなく、数年前にはシードルの原料となるりんごの完全無農薬栽培に成功しました。

 ご夫婦で作業をされているのでワイナリーの見学などは行っておらず、オンラインでの販売などもありませんが、以降でご紹介するお店ではレヴァンヴィヴァンのワインも取り扱っているので購入することができます。

レヴァンヴィヴァンについて

アヴァンビオワイン軽井沢
 南フランスのワイン輸入と長野県産ワインの販売を行っているアヴァンビオワインは軽井沢町の複合施設内にあります。

 森の中の風景にも溶け込むコテージ風のお店では、ワインの販売と共に日替わりで量り売りワインもあります。お店で取り扱っているワインは、酸化防止剤が入っていないもの(もしくは最小限の添加のもの)、そして家族経営であるなど小規模なワイナリーのものを中心に厳選して取り揃えています。そのため、長野県内でもなかなか出会えない希少なワインにもしばし出会えるので、私も近くを通った時にはお店を覗くようにしています。

 先ほどご紹介したレヴァンヴィヴァンのワインも常時置いていますので、軽井沢へお越しの際にはぜひお手に取ってみてください。お店のカウンターに腰掛けて試飲もさせてもらえます。

アヴァンについて

フィーカ
 輸入ワインと長野県産ワインの販売を行っているフィーカは上田市にあります。

 ワインセラーだけではなくレストランも併設しているため(ランチ営業はしていませんが)、夕方17時以降になるとディナーと共に日替わりのワイン10種類以上を楽しむことができます。上田市内でナチュラルワインを広めたパイオニア的存在とも言われるフィーカのお料理は、サラダ、魚、肉、デザート、どれを食べても本当に美味しく、お店の雰囲気も素敵なので記念日に利用される方も多いそうですが、もちろん何でもない日にカジュアルに利用することもできます。人気店のため特に週末は予約してから行くことをおすすめします。

フィーカについて

まとめ
 今回は、ワインの生産量が全国2位の長野県で特におすすめのワイナリーと試飲が楽しめるお店をご紹介しました。が、実はこれら以外にも地元のスーパー(ツルヤ)でもワインの取り扱い数が非常に多いので、長野県では気軽にワインを楽しむことができます。私自身も県外にいた頃よりワインが自然と身近な存在になったような気がしました。

 朝晩の寒暖差が激しい長野県ですが、この寒暖差が美味しいワイン用のぶどうを作っていてくれると思うとなんだか嫌な気持ちにもなりません。今年もどうか豊作でありますように!
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