トラベルマガジン

旅行記

2024.07.10

1泊2日旅行 三陸海岸(三陸鉄道 宮古~田野畑~久慈)編

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スタッフ名:渡辺

三陸鉄道を中心に北三陸をぐるっと回る旅をご紹介します。

「乗り鉄」「乗りバス」「乗り船」と様々な乗り物を利用、レンタカーなし。ひとり旅にもお勧めです。

1日目 

東京→盛岡→宮古(東北新幹線はやぶさ・岩手県北バス)
【東北新幹線はやぶさ】東京駅6:32発。はやぶさ1号。あさイチにもかかわらず、ほぼ満席。このはやぶさは、東京、上野、大宮、仙台しか停車しないので、あっという間に到着します。盛岡駅8:50着。バスまでの乗換の時間は1時間10分。時間はたっぷり。まずは駅ナカにある地元「福田パン」と「小岩井牛乳」で、さっそく岩手を味わいます。

【岩手県北バス106特急】盛岡駅9:40発。宮古駅までは電車とバスと2通りの行き方がありますが、バスの方が便数もあり便利そう。混むのかな?乗れないと困るので予約しました。ネット予約になります。WEB事前予約割引・回数券あり。回数券は2回、4回と2種類。複数人での使用可能なので、2人(4人)の場合、2枚(4枚)綴りの回数券を利用すると割安になります。予約していると優先的に乗車可能。でも、出発ギリギリでも予約している人は大丈夫!ちゃんと「予約席」カードを置いて座席KEEPしてくれています。岩手県庁や石割桜を横目に盛岡市内をプチ観光しながら約1時間40分。車内にトイレはありませんが、途中道の駅でトイレ休憩ありなので安心。宮古駅11:20着。
 
降りたら目の前にある「蛇の目本店」で早めのランチです。宮古といえば「瓶ドン」。岩手県沿岸で獲れたてのウニを牛乳瓶に詰めて保存するスタイルから考案された、三陸「宮古」名物です。お店や時期によって中身は様々。自分で瓶からご飯の上にかけて食べる体験型ご当地丼として有名です。
この「瓶ドン」を食べられるのは、宮古市内10店舗のみ。その中に休暇村陸中宮古もあります。朝食ビュッフェでたっぷりどうぞ!蛇の目本店さんでは、休暇村のQカード提示でアイスクリームをサービスしてくれました。美味しかった~。
 
【岩手県北バスC04】宮古駅12:40発。「うみねこ丸」乗船場のあるシートピアなあどを目指します。と、その前に。宿泊の荷物を宮古駅のコインローカーに預けなきゃ(400円~600円)身軽になってから、バスへ。宮古駅からシートピアなあどまでは約8分。乗船券を購入後、売店を楽しみながら少し歩いて、出崎ふ頭へ。
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瓶ドンが食べられる休暇村はこちら

宮古駅周辺(うみねこ丸・浄土ヶ浜・さっぱ船・宮古魚菜市場)
【うみねこ丸】出崎ふ頭13:10発。国指定名勝「浄土ヶ浜」を目指して出航。テープ?と思うくらい流暢なガイドさんのご案内あり。13:20浄土ヶ浜で下船。そのまま乗っていてもOKですが、降りて散策してもOK。次の船に乗りますと告げて浄土ヶ浜へ向かいました。途中に青の洞窟(八戸穴)へ行ける「さっぱ船」があります。次のうみねこ丸まで1時間10分。さっぱ船の乗船時間は約20分。間に合うかな?乗れたらいいな~と思いつつ、この時は待ち時間なしだったので、サクっと乗船。救命着とヘルメットを着用してすぐ出発です。海の青さは素晴らしく神秘的でした。船頭さんのお話では、日々異なるので毎日楽しいとのこと。ぜひ、体験してみてください。
浄土ヶ浜14:30発。浄土ヶ浜から出崎ふ頭へは往路とは異なり、大回りします。出崎ふ頭から浄土ヶ浜は水上交通、浄土ヶ浜から出崎ふ頭は湾内周遊という名前。そのとおりの航路です。うみねこのエサやりは、湾内周遊の方が時間たっぷり。ホントに野生なのでしょうか?かなり近寄って、たらふく食べます。私の手も食べられちゃいそうな勢い。エサ(パン)は船上で販売しています。(1個200円)復路も流暢なガイドさんのご案内を聞きながら、名勝を観て、エサをあげて。出崎ふ頭15:00着。
 
【タクシー】公共交通機関にこだわりたいところでしたが、時短のため、次の目的地「宮古魚菜市場」へはタクシーを利用。シートピアなあどでお願いすると呼んでくれます。待つこと5分、乗って8分。15:20に魚菜市場に到着しました。(バス利用の場合。15:25発→宮古駅15:40着→徒歩約10分 15:50着予定)時は金なり。30分余裕ができました。
宮古魚菜市場でも瓶に入っているウニなど海産物が目に付きます。
「こんなに安いの??」「買いたい~」と言いながら今回は見学だけ。宮古駅までの1本道を歩いて約10分。駅前ロータリーに着きます。
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宮古駅→田野畑駅(三陸鉄道①)
宮古駅前ロータリーでは、三陸鉄道グッスのお店「さんてつ屋」がまず目に入ります。なかなかレアものがたくさん。なんだかほのぼのします。タクシーで稼いだ30分を宮古駅でゆっくり過ごせました。三陸鉄道のホームで待っていると、可愛い列車が!「キキララ」とコラボした車両は南へ行く列車でしたが、お目にかかれてラッキ~。その他企業と協賛しているラッピング車両も。本来は青赤白の3色の車両。青「三陸の海」赤「鉄道に対する情熱」白「誠実」をあらわしています。

【三陸鉄道①】宮古駅16:35発。今回の旅行のメイン「三陸鉄道」ワクワクします。北の三陸鉄道を全部乗りたい!宮古駅から久慈駅まで1時間半~2時間弱。いっぺんに乗るのはもったいないぁと、2分割することに。田野畑で宿泊。
切符は買わずに乗車してもOK。降車時のお支払いも可能。宮古駅では、翌日分も購入できます。
いざ出発!意外にも宮古駅からは海岸線ではなく、山々の中を走行でした。トンネル多。でも、景色のいい海岸線では、少し止まってくれて、写真撮影タイムを設けてくれます。観光客に優しい!
驚いたことに、1両の車両で、ボックスシートあり、ロングシートあり。トイレに自動販売機も!!充実しすぎて衝撃でした。(車両によって異なるようです)田野畑駅17:22着
キキララ。かわいい!
自販機の左側がトイレです。(わかりますか?)

2日目

田野畑駅→北山崎→田野畑駅(観光乗合タクシー)
【観光乗合タクシー】田野畑駅9:05発。三陸鉄道の発着に合わせて運行している観光乗合タクシー。北山崎(机浜経由)行きと鵜の巣断崖行きの2コースあります。北山崎コースは1日6便(片道800円)鵜の巣断崖コースは1日2便(片道1,500円)どちらも出発1時間前までに予約が必要ですが、ありがたい観光の足です。両方を続けて利用できる時間設定もあります。今回は、北山崎コースを選択。往路は、田野畑駅9:05発、北山崎9:25着。散策時間1時間35分を設けて、復路は、北山崎11:00発のタクシーを予約しました。散策にやっぱり荷物は邪魔。田野畑駅で1個100円で預かっていただけます。(田野畑駅はスタッフ滞在の時間が限られているので注意)
 
北山崎9:25着。まさかの全面白い世界。晴れることを期待して、往復徒歩約30分片道363段のアップダウンにチャレンジ。第二展望台まで行きましたが、状況変わらず、残念。
真っ白の正体は「ヤマセ」。せっかく来たのに全然見えない・・・ヤマセって何?
※「ヤマセ」=偏西風。6~8月にこの季節特有のオホーツク高気圧から吹き出す冷たく湿った東または北東の風のこと。ヤマセが続くと冷害の原因にもなる。ヤマセは急に出てきたり、急に消えたりするそう。長年働いている売店の方も、ほんの数分で景色が変わるので読めないとのことお話でした。
でも、ビジターセンター(無料)で「北山崎の四季」を常時放映しているので、ヤマセがきていても、北山崎の本当の景色、違う季節の景色を楽しめます。現在この周辺は、全通開通5周年を迎えた「長距離自然歩道みちのく潮風トレイル」で盛り上がっています。全長1,000km。世界中のお客様がチェレンジしているそうです。
※「みちのく潮風トレイル」青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸を結ぶ、ロングトレイルコース。トレイルとは、海岸や森林、里山、集落を通る歩くための道のこと(冒険)。環境省では、マップを用意している。また、北三陸ルートでは、踏破認定制度を実施している。
 
北山崎11:00発。田野畑駅11:20着。預けた荷物をピックアップして電車を待ちます。田野畑駅はあまちゃんの畑野駅。三陸鉄道はNHK朝ドラ「あまちゃん」と切り離せません。現実とドラマと微妙に似ている設定が面白いです。
現実
ドラマ

田野畑観光タクシー

みちのく潮風トレイル

田野畑駅→久慈駅(三陸鉄道②・久慈タクシー観光プラン)
【三陸鉄道②】田野畑駅11:28発。観光客に優しい三陸鉄道。今度は、堀内(ほりない)駅でたっぷり停車。電車から降りられます。太平洋を見渡す高台にあるホームから海が一望できました。あまちゃんでは袖が浜駅。駅名標が並んでいてどっちがホンモノ?と思うくらいです。
久慈駅12:34着。次の移動手段、久慈駅14:30発のバスまで約2時間。この間に久慈周辺観光します。
まずは、久慈駅といえばリアス亭の「うに弁当」1日限定20食なので予約必須です。食事を済ませてからの観光がお勧めです。リアス亭さんの前にベンチがありますので。(ゴミも引き取っていただけます)
 
【タクシー観光プラン】久慈市内のタクシー会社で「タクシー観光プラン」を利用すると、タクシー代(1時間コースの場合\1,000)も補助してくれて、おまけにお買物券(\1,000)付。乗り換え時間にお得に観光できる設定になっています。まずは補助券をいただくために配布場所に。駅前ロータリー内にある「YOMUNOSU観光案内所」に行きました。ここでアンケートに答えると補助券がいただけます。(どこから来ましたか?と簡単なアンケート)チラシでは、配布場所でアンケートに答えるとスタッフさんがタクシーを呼んでくれると記載されています。時短のために、補助券使用したいと伝えて事前に自分で予約しておくことも可能です。
久慈駅12:45出発。あまちゃんの世界へ。小袖海女センターへ連れて行ってもらいました。
「じぇじぇじぇ」はここで撮影されていたんだとしみじみ。

久慈 タクシー観光プラン

久慈駅→沼宮内駅→盛岡駅(JRバス・IGRいわて銀河鉄道線)
【JRバス】久慈駅14:30発。このバスは予約不要です。盛岡駅から宮古駅のバスと同じく車内にトイレはありませんが、途中休憩ありです。緑たっぷりの山々と町中を交互に走り、道の駅「くずまき」で休憩でした。ここで初心者の失敗。こちらは、東北一の酪農郷であるくずまき町。トイレから戻ると美味しそうにソフトクリームを食べている乗客が!!ここではトイレに急いで行ってソフトクリームを食べるのが正しい休憩時間の使い方だったのだ~。リサーチ不足を反省しました。ホント悔やまれます。
こちらのバスで盛岡駅まで一気に行けますが、途中、沼宮内駅経由「IGRいわて銀河鉄道線」を使用しても到着時間1分の違いで行くことができます。(金額はちょっと高くなりますが)「銀河鉄道線」なんて素敵な響きでしょう!こちらを利用することにしました。沼宮内駅16:18着。
 
【IGRいわて銀河鉄道線】いわて沼宮内駅16:45発。駅の名前が違うので、離れているのか心配しましたが、同じ駅構内でした。岩手山を見ながら盛岡駅まで33分。景色を楽しめます。盛岡駅17:18着。
新幹線までの乗換時間2時間32分。せっかく盛岡に来たのだから、名物「わんこそば」か「冷麺」食べたい!今回は冷麺にしました。やっぱり、お店は並びますね。モチッとつるつる。何とも言えない美味しさです。
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盛岡駅→東京駅(秋田新幹線こまち)
【秋田新幹線こまち】盛岡駅19:50発。往路ははやぶさ、復路はこまちと別々の車両を体験してみます。新しい車両のはやぶさ、2席2列車両のこまち。どちらもファンがいます。どちらがいいか・・は、お好みですね。
さて、盛岡駅ではここでしか見られない光景が!はやぶさとこまちの連結の瞬間です。
「ここです」とホームに書いてあるので、すぐにわかります。小学生の邪魔をしないように気を使いながら一緒に見学。ガチャンと連結したあとはすぐに出発します。感動している間もなく慌てて乗り込まなきゃ、置いていかれちゃう~!
東京駅22:04着。

今回は、乗り鉄なので、「エキタグ」にもチャレンジしました。
盛岡、宮古、田野畑、久慈、いわて沼宮内 5駅のスタンプゲット!
※「エキタグ」とは、2023年3月にスタートした、移動を楽しくするスタンプアプリ。参加鉄道会社が徐々に増えています。
 
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エキタグはこちらへ

三陸は素晴らしい景色と海産物や乳製品などの美味もいっぱい。魅力がたっぷり。マイカー、レンタカーなしでも楽しめますので、ぜひ、お気軽に訪れていただきたいです!

 
ご参考(2024.6月現在)
(1日目)
  6:32 東京駅発 東北新幹線            
  8:50 盛岡駅着
  9:40 盛岡駅発 岩手県北バス(106特急)
11:20 宮古駅着 
12:40 宮古駅発 岩手県北バス(C04)
12:48 シートピアなあど着
13:10 出崎ふ頭発 うみねこ丸  
13:20 浄土ヶ浜下船 散策
14:30 浄土ヶ浜発 うみねこ丸
15:00 出崎ふ頭着
15:10 シートピアなあど発 タクシー
15:20 宮古魚菜市場着
15:50 宮古魚菜市場発 徒歩 
16:00 宮古駅着
16:35 宮古駅発 三陸鉄道
17:22 田野畑駅着 
 
(2日目)
  9:05 田野畑駅 観光タクシー(机浜経由)
  9:25 北山崎着 北山崎展望台へ
11:00 北山崎発 観光タクシー(机浜経由)
11:20 田野畑駅着
11:28 田野畑駅発 三陸鉄道
12:34 久慈駅着
12:45 久慈駅発 タクシー観光プラン 小袖海岸へ
14:30 久慈駅発 JRバス
16:18 沼宮内駅着 
16:45 いわて沼宮内駅発 IGRいわて銀河鉄道線
17:18 盛岡駅着 
19:50 盛岡駅発 秋田新幹線 
22:04 東京駅着
 
(費用)
東北新幹線(東京駅→盛岡駅)     \15,010
岩手県北バス(盛岡駅→宮古駅)     ¥1,900(4回回数券使用。通常\2,200)
うみねこ丸                \1,500
さっぱ船                 \1,500
タクシー(なあど→魚菜市場)       \1,310
三陸鉄道(宮古駅→田野畑駅)     \1,010
観光タクシー(田野畑駅→北山崎)   ¥800
観光タクシー(北山崎→田野畑駅)   ¥800
三陸鉄道(田野畑駅→久慈駅)   \1,010
タクシー観光プラン(1時間)    \5,000(通常\6,000)
JRバス(久慈駅→沼宮内駅)     \2,220
銀河鉄道(いわて沼宮内駅→盛岡駅)  ¥950
秋田新幹線(盛岡駅→東京駅)   \15,010

★「大人の休日倶楽部パス」を利用して安く行ける期間もあります。
    今回の対象路線(JR東日本・三陸鉄道・銀河鉄道)
   合計\32,990→\18,800 \14,190  お得。
     但し、条件あり。
   (大人の休日倶楽部への入会。50歳以上。年会費あり\2,624)