秋はパンの季節だった
ある日、お米は秋の新米がおいしいように、パンにも旬やオンシーズンってあるのかな?とふと気になったので調べたところ、パン屋さんは秋が一年間の中で最もラインナップが増えるのと、客足が増えるという記事を目にしました。ちなみにオフシーズンは夏だそうです。なぜ秋がオンシーズンになるのかと言いますと、諸説ありますが気候が安定していて公園や街中へ出かけるひとが増えるため、自然とパン屋さんへ来る方も増えるという風に言われています。
また、実りの秋とも言われるように栗やかぼちゃなどおいしい食べものが秋は増えるのでパンのラインナップも増えるそうです。
お店の前を通った時や入店した時のバターの香りってたまらなく幸せな気持ちになりますよね。首都圏に住んでいた頃はチェーン店も含めておいしいパン屋さんがいっぱいあるなぁと感じていたのですが、ここ信州もまた個性派ぞろいでパン屋さんの激戦区だと感じます。
総務省が発表する「家計調査品目別都道府県庁所在地及び政令指定都市ランキング」というものがあるのですが、2021年から2023年の調査結果の平均によりますと、長野市は全国7位の調理パンの支出額で7,695円した。(以前は2年連続で1位だったこともあります。)ちなみに1〜6位までは東京9,084円、千葉、埼玉、神奈川と関東圏が続きます。関東を除くと長野市が最も多い支出額でした(全国平均は6,304円)。
そんなパン好きな信州人に支持されるパン屋さんは間違いないと感じたので、今回は信州の中でも特におすすめの人気パン屋さんをご紹介したいと思います。
Levain(ルヴァン 上田市)
こちらは天然酵母を使ったパンのお店で、カンパーニュやメランジェといったハード系のパンがお店の看板商品になっています。天然酵母を使用しているからこそ、噛みしめるほど独特の酸味が感じられるのと、程よい塩味と小麦のいい香りが感じられます。この酸味と食感は好みが分かれるかもしれません。
店内では、パンとサラダとポタージュがセットになったランチを楽しむこともできるので、実際にお店で食べて気に入ったパンを購入して帰るのもいいと思います。週末には観光客で賑わい、夕方前に完売してしまうこともあるので、ハード系のパンがお好きな方はお昼頃までに行くことをおすすめします。
万が一、パンが完売してしまった場合でも自家製のケーキやドリンクを店内で飲むこともできますので、江戸時代の商人の家をリノベーションしたという空間に浸りながらティータイムを楽しんでみてください。
Levainについて
table hutte (ターブルヒュッテ 東御市)
こちらのお店のオーナーさんは、先ほどご紹介したLevainにて修行を積まれた方だそうです。地元の食材にこだわっていて、パンには信州産小麦を使用しています。
Levainのようなハード系のパンももちろんおいしいですが、個人的にはクロワッサンとフォカッチャが非常におすすめです。外はカリッとしていて、中はモッチリとした食感が、他では食べられない病みつきになるおいしさでした。
ランチ営業も行なっているためテイクアウトだけではなくイートインでの利用も可能です。パンは温め直し不要なほど、冷めた状態でも十分おいしかったです。
Levainと同様に天然酵母を使用したパンを作られていますが、天然酵母特有の酸味はなかったので、酸味が苦手な方でもおいしくいただけると思いました。人気店なのでランチ利用の際には事前予約をおすすめします。
table hutteについて
Mel(ミル 軽井沢町)
朝7時30分からオープンしていて、店内にはワンちゃんも連れて入ることができるという軽井沢らしい朝型のパン屋さんです。
個人的には軽井沢で一番おいしいパン屋さんだと思っています。人気店のため、週末になると午前中や午後の早い時間でパンが完売してしまうこともあると聞きました。
お店の人気ナンバー1はフルクトというパンで、中には胡桃、カランツ、アプリコット、伊予柑ピールが入っているハード系のパンです。噛むたびにパンとナッツやドライフルーツの甘みが感じられて、究極のパンだと思いました。他にも、バターが香るブリオッシュ、注文を受けてからその場でクリームを入れてくれるミルクフランス、生地の半分以上にチーズを練りこんだあさま、砂糖不使用でチョコチップと伊予柑ピールを使用した大人のチョコパン、週末限定のキッシュなどなど、種類も豊富で目移りしてしまいました。結局、絞りきれず10種類ほど購入し、翌朝から自宅で毎日パン祭りを楽しみました。
夏の繁忙期以外にはお取り寄せも可能ですので、パン好きな方はぜひチェックしてみてください。
Melについて
SANCH(サンチ 長野市)
長野県のご当地パンである牛乳パンをご存知でしょうか。ふわふわのパンにクリームを挟んだもので、長野県のスーパー、コンビニ、パン屋さんでは当たり前のように買うことができるパンです。
メーカーによってパンやクリームの味も食感も量も異なるので、食べたことがないものを見つけるとつい買ってしまいます。私自身もこれまで約20種類ほどの牛乳パンを食べてきましたが、その中でも個人的におすすめ&家族や友人からも好評だったのが、SANCHの牛乳パンでした。
SANCHの牛乳パンは、オブセ牛乳を使用したパン生地とあっさりとしつこくない軽いクリームが特徴で、クリームはパンにてんこ盛りの状態です。形は半円形をしていて、縦約8.5センチ×横17センチ、厚さ約7~8センチ、約200gのレギュラーサイズと、縦約6センチ×横12センチ、厚さ約6~7センチ、約100gのスモールサイズの2種類があります。
賞味期限は短いですが、冷凍で全国発送も行なっているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
SANCHについて
まとめ
今回は、パン好きな信州人に愛される地元のパン屋さんをご紹介しました。普段の朝食はライス派という方も、秋にはおいしいパンがたくさん並びますので、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。
休暇村日光湯元でも、地元の美味しいパン屋さんから仕入れたパンや豆乳、フレンチトーストを提供していますので、ご宿泊の際にはぜひ召し上がってみてください。
休暇村日光湯元の朝食について