トラベルマガジン

旅行記

2020.06.24

秘境中の秘境 吾妻山ロッジで過ごす24時間

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スタッフ名:赤石

険しい山道。ナビにはあと20分で到着とある。。。不安を覚えつつ車を進めると、
見えてきた休暇村吾妻山ロッジの看板。
「ああ良かった、間違えてなかった」
という心の声を発した人は、きっと数知れない。


休暇村37か所の中でも、秘境ベスト5に入る(と、私の中ではそう思っている)
吾妻山ロッジで過ごす24時間を追ってみる。
 

15:00 やっと着いた・・・ほっ 

かなり険しい山道を抜けると、休暇村吾妻山ロッジに到着する。
どこにあるかというと、ここです。
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こんなところに、ポツンとある、赤い屋根がかわいいホテル。

15:10 スタッフの笑顔に癒されチェックイン 

落ち着いた和室。
こうゆうザ・和室って案外珍しい。
今日は、久しぶりに畳に布団を敷いて眠れるんだ!と嬉しくなる。
お茶を飲んだら、散歩に出かけようかな。
 
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16:00 メエ太と運命の出会い

ふらりと散歩に出かけたつもりが、不覚にも恋に落ちてしまった。
吾妻山ロッジには、メエ太というかわいいヤギがいる。
メエ太を眺め、メエ太の後を追いかける私。
やめられない、メエ太中毒。
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17:00 ゴロゴロ部屋で寛ぐ

こんな秘境に来たら、テレビはつけないでおこう。
思い切って携帯もOFFにしたいけど、逆に気になって落ち着かないから、
携帯はそのまま。

本当に、静か。
「あっ」思わず自分の声を出して、静けさを確認。
夕食の前にお風呂に入ろう。
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なんとなく、外が明るい気がして、外へ出てみる。
焼けるような夕陽が辺り一面を紅く染めている。
自分も紅くなる。
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18:00 お腹すいた 夕食タイム

吾妻山ロッジでいただく夕食は「比和の晩ごはん」といい、
地元の里山の旬を使ったご馳走が並ぶ。
こだわりは米だそうで、なんとホテルで自家精米をしているという。
これは嬉しい。
私も昔、近所の精米所で玄米を精米して食べていたことがあるので、
精米したての米の美味しさは知っているつもりである。

今回はせっかくなので、奮発し、
「比婆牛と森のきのこのすき焼きプラン」にした。
比婆牛は、昨年GIブランド(地理的表示保護制度)に広島県で初めて認定された牛肉だそうで、
これからますます注目の肉。
「比婆牛食べたことあるよ。美味しいんだよ、あの肉。」なんて、
ちょっとした自慢もできる(かも)。
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吾妻山ロッジの夕食について詳しくはこちら

19:30 喫茶でまったりタイム

吾妻山ロッジの喫茶は、まさに喫茶店の雰囲気。
静寂と、このレトロな雰囲気が相まって、
自分がいる時間・場所・時代が良く分からなくなってくる。
それも、心地いいのだけど。
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20:00 ホタルっているんだ・・・

夏限定で開催しているホタル観賞会に参加。
本当に見られるのか半信半疑で、一番後方からついて行ってみる。
「うそ!!」「いるいる!!」
気が付くと、最前列ではしゃいでいる。すみません。

こんな場所が日本にもあるんだ・・・
いい意味で、本格的に、ここがどこか分からなくなってきた。
こうなったら、思いっきりこの天国のような世界に酔いしれよう。
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22:00 寝る前にもう一回お風呂へ

お風呂に浸かって、今日を振り返ってみる。

24:00 なんとなく目が覚めた。

空には・・・満点の星。
天の川って、本当にあるんだ。
英語でミルキーウェイっていうけど、実際目で見ると、意味が良くわかる。
星の集合体で乳白色の道が頭上に広がっている。
人に教えたいけど、教えたくない場所。
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5:30 早く起きて外へ 雲海

ホテルのスタッフの方が雲海情報を教えてくれた。
天気に左右されるから、と言っていたけど、ダメ元で外に出てみる。

言葉にならない絶景。
贅沢とは、まさにこのこと。
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6:30 この勢いで散歩も行く

!!
セミの脱皮シーンに出会った。
大きくなったセミはあまり得意ではないけれど、こんなに必死に脱皮しているシーンは、
滅多に見られるものでもなく、心から応援。
私のカメラがセミの脱皮を邪魔していないようにと願いながら、経過を見守る。
何枚シャッター切ったことか・・・。
少しづつ身体が出てきた。
がんばれがんばれ。もう少し。
約1時間こうしてセミを見守っていたことに気づき、
最後まで見届けることを諦めて、朝ごはんへ向かう。

7:30 気持ちのいいレストランで朝ごはん

和食中心の体に優しい朝食。
「ネッカの卵」という濃厚な味わいの卵かけご飯が印象的だった。
思わずスタッフの方に、この煌めく卵について聞いた。

(スタッフ)
「奥出雲ネッカ卵といいまして、栄養のある天然飼料・ネッカリッチで育てられた親鶏が産んだ卵で、メッカ卵といいます。」

(私)「近くで買えますか?」

(スタッフ)
「買えますよ。スーパーや農協で買えます。」

お土産が決まった。
卵を持ち帰るとなると、かなり行動に気を付けなければならないけど、
それを差し引いても、買って帰る価値あり。
ついでに、卵かけご飯のために開発された専用の醤油「おたまはん」も、一緒に買って帰ろう。
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10:00 チェックアウト/お弁当を持ってハイキング

チェックアウトを済ませた後、フロントに荷物を預け、
昨日注文しておいた、おにぎり弁当を持ってハイキングに出発。
このホテルのいいところは何といってもこの天国のような立地環境。
ハイキングに行こうと思い玄関を出れば、
その一歩目からハイキングコース、といった具合。
ハードな登山も可能なようだが、今回は吾妻山山頂を目指して、
のんびりハイキング。
ただ歩いているだけでも、気持ちがいい。
写真撮影をしながら、気の向くままにふらふらと楽しむ。
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写真撮影にも精が出る。
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なんだかここへきて、写真の腕が上がってる、私!?と、一人興奮。
周りを見たら、きつい態勢にも負けずに、それぞれ必死にカメラを構えている。
腕を上げたと調子に乗るのは私だけでないんだな、とニヤリ。
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13:00 お風呂で汗を流す

ホテルの気の利いたサービスで、
前泊の人は、お得な料金で入浴できる。

ああ、気持ちいい・・・

14:00 帰りたくない!けど下界へ

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メエ太のお尻も見納めか。
いかがでしたでしょうか。
静寂が支配するこの楽園で、24時間、私の心は揺さぶられ続けました。

ドキドキしながらホテルに到着、メエ太との出会い、ホタルが放つ妖艶な光、
真夜中の星空、早朝の雲海、セミのけなげな脱皮・・・
私たちが見たい!出会いたい!体験したい!が全て揃っている、それが吾妻山ロッジです。

私の幸せな24時間にお付き合いいただき、ありがとうございました。

休暇村吾妻山ロッジ